テストと言う名の

何年振りか分からないくらいの書き込み メアドも変わったし、環境も変わったし どうすれば良いのか途方に暮れるが 再開するかもしれませんのでテストします。

森里家の日常 21

主とその伴侶は家を留守にしていた。 留守番を預かるのは伴侶の姉妹達だ。 「お正月って何でこんなにヒマなのかしら」 「年中暇人のアンタが言う?」 女神達は炬燵に深々と入りながらボンヤリ と見るともなくTVモニターをみつつ ぼやくわけだ。 「スクルド…

森里家の日常20

曇天の空の下、ソイツはやって来た。 「森里、いつもスマンな」 「ははは…まぁ、いいですケド」 俺の先輩達は実に器用で有能なエンジニアでもあり、 そのストイックな感性は、ある世界で賞賛に値する ものでもあるのだが。 「まぁ!螢一さんっ、この子は?」…

一月のご挨拶

一月終わりそう… 新年のご挨拶もまだなのに… 寒暖の差も激しく、腰痛も激しい今日この頃ですが なんとか動いてマス。 藤島氏のツイッタが止まっているので悲しいです。 それはそれとして、今年は何か楽しいお話が書けたら 良いな、とつくづく。 もっとがんば…

森里家の日常19

始まりと終わりの物語。 時の守護神は溜息まじりで呟いた。 「ねぇお姉さま、どうして物語には終りがあるの」 「そうね、どうしてなのでしょうね」 「終わらなければ、ずっとずっと楽しいのに」 「でも、スクルドだってあるでしょ?楽しい遊びが 何時の間に…

森里家の日常18

オレンジ色から茜色に変わる時刻は黄昏時と言う 名前が与えられている。 空気が止まる、と言うより風が凪いだ感じが辺りの 世界観を夜に誘おうとしているようで。 やがて蒼色から灰色を混じらせ漆黒の時が訪れたら ぽつりぽつりと家屋の灯りが点り始める。 …

森里家の日常17

天上界でも話題の『森里家』ですが、ここに来て とある筋からのたっての願いで、地上研修ってものが 立案され行われる事と相成りました。 「え〜そんな訳で、わたくしが先生役として赴任した 次第ですのよ」 一級神非限定である女神ペイオースは森里家の面々…

森里家の日常16

すっかり秋らしくなってきた今日此の頃、 皆様如何お過ごしでしょうか。 朝晩の気温の変化に驚愕なされてはいませんか。 夏バテなどと言うキーワードが脳裏を過ぎって 妙な納得などしてませんか。 季節の変わり目はまるでスクランブル交差点の ように複雑に…

森里家の日常15

風向きが変わった? お休みの午後、縁側に出来た影の中で森里螢一は まどろんでいた。 陰影のコントラストが少し緩くなってきたような季節に そよそよと風が舞い込んで来る。 最近の暑さときたら、なんだろう、殺す気ですか?と 問い質したくもなっていたの…

そんな帰り道

「じゃあ、行ってくるわね!」 そう言い残すとマリアベルちゃんは行ってしまった。 いつもの通学路、その帰り道で急に何かを思い出した 彼女は「忘れてた!」とウルドさんとの約束を 思い出したのだった。 いつも同じように登校して、同じように下校しての …

森里家の日常14

「愛する事が、私達女神の力になるのよっ」 日中の暑さが少し和らぐ午後、西に降りて行く 太陽が「また明日」と告げる頃にはささやかだが 風も出てくる。 みんなと夕餉を囲み、他愛の無い話やTVの話題 そんな儀式のようなルーティンのような時がある。 「…

森里家の日常13

「あら?」 買い物に行こうとした所、愛用の自転車の調子が 良くない事に気が付いた。ペダルが空回りする。 これは天の配慮?それとも… 「あれ?どうしたの?」 「螢一さんっ、それが…」 自転車のサドルに手を置き、途方に暮れている私を 見て、それから自転…

森里家の日常12

う〜ん、これはなかなか… 「…あ・つ・い」 手にしている団扇をさらに扇ぐのだが、これがまた 汗を噴射しているような。 そうだよね、気温はすでに三十度を超えているもんね。 熱湯の中をかき混ぜているような気がする。 「熱湯…かき混ぜる、か」 納豆ならい…

森里家の日常11

「もっと女子力を!」 スクルドはそう強く思うのだった。女神だけど。 そんな感じの日常でも、ささやかなイベントは ある訳で、今日は庭に面した縁側には笹が一本立てて ある。 そう七夕の支度だ。 縁側には冷やした麦茶と切り揃えたスイカのコントラスト が…

森里家の日常10

「いつも楽しそう…」 そんな感じで姉であるベルダンディーが台所で家事を している姿を見詰めて溜息をもらす三女は、今日は 何だかやる気を出しているようだ。 お姉さまがあんなに楽しそうにしているって事は、 きっとわたしも楽しいに違いないわっ、と意気…

森里家の日常9

季節の変わり目に降る雨はいつだって 豊穣を約束してくれているかのようだ。 何時も翼を休めるこの場所も、雨音に 静かに佇んでいた。 広い境内の傍らに平屋の母屋があって そこには縁側で語らう人々の声があり 騒々しい時も柔らかな時も主たちは とても楽し…

あなた いつもこころの うちがわに えがおかくして おもいこがしてかなたへ きりがないわと くちはさむ けれど こころはいつもさみしさに しみこむあいが すこしでもあれば せかいは それでもたいようはのぼり ちへいせんにしずみ つきはかがやき てんへとの…

森里家の日常8

[この世界には、神様と悪魔とかわいい女の子しか 居なかった…。] 「はぅ〜」 だとすると、かわいい女の子ってあたしの事だよね。 スクルドは愛読書の『どぼん』を閉じ溜息をつく。 あ、でもでも、あたしってば神属だから神様の部類だ。 だとすると、仙太郎君…

森里家の日常7

「ありゃ…」 随分長い間放ったらかしにしておいてたギターの弦が 良い塩梅にウエザリングされていた。 つまり…錆びているって事だけど、でも俺には秘策が あるんだ。 そんな訳で台所へと向かっている。 まずは鍋に水を入れて、コンロにのせて火をつける。 ほ…

森里家の日常6

日常シリーズ(って言ってもアレですが)の続きの フォルダーがない!保存したと思っていたのにー。 「あれ?ない…マジでないー!」 いやこれはきっと孔明の罠、いやいやあり得なくも あり得るかも、ありえる…アリエル?なんだそりゃ。 あの先輩達が「お祝いだ…

眠れぬ夜に見る夢は

眠れぬ夜に見る夢は。 浅き眠り、深き眠り、波のようにおしてはひいて 風にのったおんがくは、こころのとびらひらいて ねむれぬよるにみるゆめはこうしておとづれる。 とおくでくるまのおととノイズと遠吠えとが ふしぎにとけだしてとおくちかくに木霊する。…

森里家の日常5

俺達の戦いは始まったばかりだ…。 そう、この階段を一つ一つ登り続けて行く。 そう決めたんだ。決めたんだってば! 人生はまるで螺旋階段のようだと誰かが言っていた。 上がっているのか下がっているのか、現時点では 判らない。でも一歩一歩踏みしめる階段…

森里家の日常4

七転び八起きの精神で。 このまま劣情の付き従って行くべきなのか? そう、押し倒し、押し倒されると言った現状を鑑みて いいではないか、いいではないかと言った事も予想 出来ちゃうし、アレコレ出来ちゃうって事になる。 まてよ?これっていわゆる『できち…

森里家の日常3

大難を小難に、小難を無しに。 まさに時の守護神、幸運の女神さまっの本領発揮と 言う所なのだろう。 「姉さん達、これは私たち夫婦の問題ですからっ」 ベルダンディーの一声に 一蹴された森里家の小姑達は、スゴスゴと その姿を後にするのだった。 夫婦かぁ…

森里家の日常2

森里螢一の憂鬱 「さて、と」 さてさてさて、と困ったもんだな。螢一は溜息をつく。 女神たちの祝福により、最愛の彼女と婚姻と相成った 訳だが、しかし依然問題は山積みだ。 そのひとつが卒業の件だ。彼はすでに5回生で、本年度 卒業しなければまた留年、…

森里家の日常

アイスクリームは淑女の嗜み。 「ふふふのふ〜」 とってもご機嫌なノルン姉妹の末娘スクルドは 目の前にある、大好きなお姉さまが作った、それは それはとても大好きなアイスクリームの山を見て ニヤケ顔が止まらないのだった。 「これは何て言う食べ物かな…

四月の終わりごろ

何て言うか最近の気温変化ってスゲーです。 体調管理が難しいところですね。 「隊長!管理が難しいです!」 そうね、部下がアレじゃあね〜ではなくて、 身体管理の方ですネ。わかってます。 実はアフタ最新刊の女神さまっ最終回の余韻が すごくってね〜何だ…

彼と女神の物語

「ああっ女神さまっ」完結、お疲れ様でした。 四半世紀にわたる連載、お休みもなしの連載。 読み手側は、そんな事も感じずに自由な時間の中で 読んだり読まなかったりでした。 思い起こせば連載開始、第一話から拝見させて頂いて いる訳ですが、あの時の衝撃…

四月の中ごろ

日中は暑い位の陽気な四月の中ごろです。 公園の桜も青葉に模様替え、季節の移り変わりを 否応無く感じさせてくれますね。 まぁ、花粉症とかぴーえむニーテンゴーとか、 何だか空気が実にアレなんですが、それでも 春は春。春よ来い。もう来たよ。そうか。 …

四月のある日

リスペクトしている「ああっ女神さまっ」をイメージして オリジナル小話を書いてます、が、うまく三行に纏まらない。 ましてや、俳句にも川柳にもならないので悪戦苦闘中でして。 「三行で纏まるなら産業にならない!」とか ダジャレも尽きている今日この頃…