森里家の日常16

すっかり秋らしくなってきた今日此の頃、
皆様如何お過ごしでしょうか。
朝晩の気温の変化に驚愕なされてはいませんか。
夏バテなどと言うキーワードが脳裏を過ぎって
妙な納得などしてませんか。


季節の変わり目はまるでスクランブル交差点の
ように複雑に交差して入れ替わる車のようです。


空高くに吹く風も、そのような感じなのかな。
南風「さぁー今日も行くかー!」
北風「おらおらー!どけどけー!」
南風「なにおぅ!こっちの信号はまだ青だぜ!」
北風「うるせぇ!フライングゲットだー!」


とか何とかで大いに混線しているようです。


交通ルールはまもらないと、ね。



 そんなこんなで、森里家の日常16



「あれ?」
スクルドは本堂の屋根の上で最愛のお姉さまが
何やら色んな表情をしているのが気になった。
なにしているのかしら?とその様子を眺めていた
所にウルド登場。
「あんた、空をボーっと見て…まるで…」
「まるで?」
「バカみたいじゃない?」
「バカってなによー!」
「あ、ゴメンゴメン…バカよね、バカ」
「バカって言う方がバカなんだからね!」
「あーはいはい」
「もー…ところでベルダンディーお姉さまっは何を
しているのかしら?」
「あーあれね…あれは、言うなれば風の交通整理ね」
「交通整理?」
「うーん、何て言うか…信号機みたいな?」
「信号機!?」
何故かウルドの説明がストンと腑に落ちた。
そう言えば、色んな表情を変えていたもの。
「そう、ほら…交差点でよくあるじゃない。警察官が
交通整理とかしているアレ」
「ふむふむ」


「お姉さまっは大変よね。ウルドは大概だけど」
「なんであたしが大概なのよ!」
「いいじゃない『大』って所が一緒だし」



そんな森里家の日常。



by belldan Goddess Life.


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更新ままならず…