森里家の日常 21

主とその伴侶は家を留守にしていた。
留守番を預かるのは伴侶の姉妹達だ。


「お正月って何でこんなにヒマなのかしら」
「年中暇人のアンタが言う?」
女神達は炬燵に深々と入りながらボンヤリ
と見るともなくTVモニターをみつつ
ぼやくわけだ。
スクルド、みかん取って」
「そんなの自分でとりなさいよ」
近いんだから、とスクルドはみかんの
はいっているバスケットをマジックハンド
でウルドの眼前に差し出す。
「ほら」
「ありがと、あとお茶も」

「お断りだー!」
「そう、ならお酒でもいいわ」
「もっとお断りじゃー!」


面白くないわね、とウルド。
自身の傍から空間転移させ、自室にある
純米酒を取り出し、手酌を始めた。


「ところでさ、ベルダンディー達は?」
「うん、何でも初詣に行くとか」
「で、行った、と」
「うん…」
「ところでさ、初詣ってなに?」
「ウィキで調べるとね、神様にお参りって」
「あれあれ?自宅に女神が三人もいるのに?」
「うん…でも…」
「でも?」
「お出かけは楽しいかも」


イケナイ、これ以上話を続けたら
折角仙太郎君との初詣にウルド参上とか
訳がわからないよ的状況になっちゃう!


 と、話はまだまだ続きそうですが今回は
これにて。


 森里家の日常 その21。

by belldan Goddess Life.


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ご無沙汰過ぎて。初めましてみなさん!(T_T)
コメントお返しできずに申訳ありませんでした。
謹賀新年2016、今年もよい年でありますように!