祐巳と由乃の志摩子さん

 
 私、福沢祐巳は考えてます…それはね、それは...

「ねぇ、由乃さん?」
私は、藤堂志摩子さんの印象について由乃さんに尋ねた。

「う〜ん…で、祐巳さんはどう思ってるの?」
逆に尋ねられてしまう(笑

「うん…私はね…」
何だか、フアフアのホワァ〜っとした感じで、う〜ん…何て言ったら…



白薔薇さんは、何とも不思議な雰囲気を醸し出していて

言うなれば「不思議の国の…」って感じ?



そんな事を由乃さんに言ったら

「ほうほう…確かに…」
と頷いて
聖さまも、不思議な感じよねぇ〜」
と自分に確認しながら言った。



その時、志摩子さんは「クシュン」とクシャミをひとつ

それを見ていた、乃梨子ちゃん

「ああっ!大変!し、志摩子さんっ!大丈夫ですかっ!」
ああっ!ど〜しよう…こんな時に限って、カイゲン持って無いし…

「大丈夫よ、乃梨子…でも、誰かが噂しているのかもね?」
と、クスクス笑う。

でもカイゲンって…やっぱりおじさんクサイかなぁ?
タクヤ君とかだったら「ナイス♪」とか言うのかな?



白薔薇さんの志摩子さんは、やっぱり不思議少女なのかな?

そんな事を思っている祐巳に、由乃さんは

「じゃ〜さ、あたしはどうかな?」

「う〜ん…えっとねぇ〜」
黄薔薇さんだから…トラ?なんて言えない…(爆)

そんな事を言ったら、きっと私の事も…

   


      タヌキさんでしょ? とか何とか…(哀愁)




























スクルド〜!」
あっ、お姉さまの声がする!

スクルドは、読みかけの「ああっマリアさまっ」を閉じて

「はぁ〜い♪お姉さまぁ〜♪」
と言った。