2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧

彼のバイク

千尋さんが、BMWのR90のエンジンを見つけて来た。 「森里クンッ!どうする?」 現在、俺の乗っているバイクはBMWのR50ってヤツだが サイドカーにしている為、かなりバイクに負担が掛かっている。 どちらかと言えば非力なエンジンで、マイルドな…

天上界の恋人11.

天上界の恋人11. そんな訳で、小さなバルドを引き取って天上界へと帰還した ペイオースだったのだが・・・ 「えっ?ちょ、ちょっと・・・」 ゲートをくぐり抜け、それまで手を引いていた小さな男の子の姿が みるみる変わって行く。 「ああっペイオース・・・」 そ…

「義理ホワイトディ」3.劇終

今更感もあるのだが... 異形の格好をしてバイク(モトラ)にまたがり螢一達を追う田宮は すでに我を忘れているようだった。 「怒りに我を忘れて・・・いる」 振り返って確認した大滝は、そっと呟いた。 大滝をタンデムしている螢一には一計があった。 それはこの…

音楽の束

言葉じゃ綴れないから歌にした 少しずつ声に出してそして 気が付けば街路で歌を歌っていた 夜空に響けと空に向かい張り上げた声は 風と共にどこへ旅立って行くんだろうか。 きっとどこにも届きはしないのに。 声が枯れて心が折れて歌が届かないのは きっと誰…

前髪に。

君の前髪に 小さなてんとう虫が止まった 風の凪いだ午後 小さく揺れる細い髪に 「あら?」と不思議そうに微笑む君は 俺の方を向いた。 「ちょっと待ってて」そっと伸ばす手に さらりとふれる女神の前髪。 「ふふっ」 「うん、つかまえた」 「わぁ 小さくてか…

天上界の恋人10.

天上界の恋人10. 「・・・えっ? バルド・・・って?」 一体、何を言っているんですかベルダンディーさんは、と ペイオースは少々混乱気味だ。それにしても、そこまでして 隠す事はないですのに、と思った。 「呼んできましょう」とベルダンディーは踵を返して…

「義理ホワイトディ」2.

何時もの通い慣れた道を走って、見慣れた部室へと辿り付いた 螢一は、KSRのエンジンを切って、部室に向かった。 「お〜す」ドアを開け声を掛ける。返事は無い。 「あれぇ・・・誰も居ないのか・・・長谷川は?」 部室を見渡しても、散乱した部品達があるだけだ…

天上界の恋人9.

天上界の恋人9. 「あら、いらっしゃ〜い」 そんな軽やかな声と笑顔に出迎えられて、少々拍子抜けした ペイオースだった。先程の別空間、異空間は何だったのかしら、と 首を傾げるのだが、とにかく気になる事が先行するのだった。 玄関先で笑顔のベルダンデ…

お花見に

4月と言えば、お花見ですよねー。 まぁ、行ってないんですがねー。 行けない、とも言うかなー。 悲しいねー。悲しいねー。 「天上界の恋人」その後、中断ちぅ。 「義理ホワイトディ」後半、中断つぅ。 清書してねぇ・・・と言うか、アラスジのまんま。 締め切…

卯花月

エイプリルフールディの事を知ったのは、某TVの バラエティ番組を見たからなのであるが、それにしても 女神ウルドの瞳は、神々しいほど輝きを増していた。 「これだわっ!」 何がコレなのか分からないが、それでも女神ウルドは 溌剌として、みんなのティー…