2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

夏の空へ

夏の高い空 東の空に入道雲 モコモコの大きな雲がひとつ きっとその中には神秘的な城があって きっとその中には魅力的な姫君がいて 笑ったり怒ったりして世界を眺めているんだ 現在(いま)君はどうしてる? その世界の住み心地はどうだい? 俺は見上げた空に…

夏の夜には

賀東 招二氏の新作「ずっと、スタンド・バイ・ミー」が 発売されております。 フルメタルパニックの最終巻とも言うべき物語ですね。 気になります…が、行き付けの書店では売り切れで(苦笑) でもまぁ、この際だから既刊の物語のおさらいでも、と。 それから読…

努力即幸福 その2.

母屋の裏にあるガレージから、庭へと足を運び、縁側に出る。 そこには麗しい女神さまっの、これまた飛び切りの笑顔があった。 「ありがとう、ベルダンディー」 螢一はそう言うと、縁側に腰掛けた。 「あ、ヤベ・・・手を洗わなくちゃ」 自身の掌が、オイル塗れ…

努力即幸福

「継続は、力なり」って言うけど、俺がこれまでやって来た事全て それに当てはまるのかな?と考えていた。 人生はまるで緩やかな放物線を描いて下へと下って行くものだと、 誰かが言っていた。 「そんなものなのかなぁ」 森里螢一は、愛用のスパナをくるりと…

感謝する心。

思い起こせば、こうして雨の中の紫陽花なんて見詰めた事 なかったな。ふたりで相合傘、悪くない。ちょっとおどけて みたりするのは、照れている証拠なんだ。 俺の髪の毛は、湿気にやられて少ししんなりとしてる。 君はどうだい?そう思って君の方を見た。 あ…

悠久の時の中で

どうにも最近創作意欲が枯渇して…。 と言う訳で「ああっ女神さまっ」二次創作はお仕舞いにしようと 思ったのだけど、それも無理があるかなぁと。 唐突なんですが、原作通りの展開では、現在(原作の時間軸)に二人は 出会って、そして愛を静かに育んでいます、…

七夕の夜に

七夕の夜、正確にはその後日になったんだけど、俺は彼女と 縁側で夜空を見ていた。その日、何時になく冷静な自分がいて ひどく客観的に自身の事を思い返そうとしていたのだった。 それが何かは、分からずじまいだったのだけどね。 「螢一さんっ 寒くはないで…

7月7日

森里家の面々御一行が、ウルドの母の依頼で魔界へ行っていた頃 他力本願寺の母屋で、帰りを待っていた女神が二人居た。 女神ペイオースと女神リンドであった。 ふたりは各々の仕事があるのだが、現在休止中だと言う訳だ。 「リンド…貴方は任務に復帰しなくて…

時と場所

この世に時は必要だからね、と彼は言った。 その概念は、或いは当たりであり、また間違いでもあった。 時の守護神は、螺旋の時の狭間で微笑む。 「螢一さんっ 天上界では時の概念なんて無いのですよ」 何時か帰るであろう旅人には、旅行日程が渡されていて …

文月

今まで低く垂れ込めていた雨雲に光差し込んで来ると 灰色から真綿色へと変化して、やがて雲の切れ間から 日差しが現れる。 「天使の梯子って、言うんだよね」 そう確か聞いた。それは以前、どこかで、なんだけど。 光の梯子が、あちらこちらに登場すると、今…