2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「義理ホワイトディ」

「あ、ありのまま・・・あの日起こった事を話するぜ・・・」 大滝彦左衛門は、盟友 田宮寅一と共に猫実工大の院生だ。 先日、そう、それは乙女の一大イベントの名に相応しいあの、 バレンタインディの時に起こった事件が事の発端だった。 ひょんな事から、大滝にチ…

天上界の恋人8.

天上界の恋人8. 「でも、あら・・・何か違和感が・・・」 いくらフレンドリーだとしても、いきなり「おかえり・・・」って おかしいですわね、とペイオースは思うのだった。 しかし眼前にあるのは、何時もの森里家の面々だし、笑顔で わたくしを迎えてくれている訳…

春先にて

風邪なのか花粉症なのか・・・鼻がズビズバーパパパヤー。 ベルダンディーさんに聞いた見た。 「それはきっと、花粉症・・・」 どうすれば治るのでしょうかー! 「そうですね、もっと自然に対して感謝の心を持つ事です」 感謝ですかー!感謝ですねー! 「そうです・…

姉もねっ!

ホワイトディの贈り物 姉もねっ! そんな訳で、ご返済と言う次第になったホワイトディ。 森里螢一は少し悩んで、無難な路線を選ぶ訳だが、だがそこは 女神さまっと共に生きる事を願った男の悲運(いや、幸運か)が 何かを予兆していた。 「ベ、ベルダンディー…

天上界の恋人7.

天上界の恋人7. 「どうして何時も・・・」 慌しく用意をしたかと思うと、一目散にゲートを目指して駆け込んだ 黒髪の麗しい女神ペイオースが去った後、天上界のブースでは、 残された女神達が口々に囁いていた。 「ペイオースったら、地上界に降臨する時は、…

雑記

雑記。 もうすぐホワイトディなので、お話を書こうとしてますが。 案その1.バレタインの話の続きを。 案その2.王道としてのベル&K-1話とか。 案その3.スク&仙の甘ったるい話とか。 案1〜3は、全て骨組みは完成してます。 連載中の「〜の恋人」もあ…

天上界の恋人6.

天上界の恋人6. どうやらペイオースと繋がったみたいだ。それにしても、ずいぶん 長い電話だな、と螢一は思った。後で詳細を尋ねてみるか。 「元気にしてました?まぁ!そうなの〜」 明るい声が玄関先に響き渡る。 「ええ、きっと螢一さんっも喜ぶと思うわ…

天上界の恋人5.5

天上界の恋人5.5 「はいっこちら・・・あら?ベルダンディー?」 天上界のコントロールブースで、華奢な猫脚のチェアーに腰掛て ペイオースは受話器を取った。 「珍しいわねぇ・・・どうなさったのかしら?」 いさかか疑問も在るのだが、懐かしい声に心は飛翔し…

三月 弥生 夢見月

三月 弥生 夢見月... 雛祭りも、とうに過ぎたある日。 森里家の縁側で、まったりと過す三人の女神さまっが居ました。 上の長女は、先の雛祭りで頂いた白酒が気に入った様子で、 どういった経緯で入手したのか、濁り酒を堪能して 始終ご機嫌な様相です。 次女…

天上界の恋人5.

天上界の恋人5. 「どうやら眠ってしまったみたいです・・・」 螢一の部屋の襖を閉めて、ベルダンディーと螢一は、小声で話しを していた。 バルドは先程の喧騒の中で、自身の体力を奪う位に泣き伏せた。 その結果、寝入ってしまった訳だ。 「そうなのか・・・そ…