2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

Voice

空から降りてくる 歌声は 風に乗り 風に運ばれて それは どこか 懐かしさ纏って 午後 木漏れ日 白昼夢 ほろり 梢雫 頬につたう はらり 木葉 口につたう 世界の涙 海の白波にたゆたう 女神の声 白き羽衣にゆれて Voice of Goddess. 小さな世界 小さな箱庭 「…

ちらばったピースを

賀東招二氏の「フルメタル・パニック」最新刊 せまるニック・オブ・タイムを拝見しました。 正直、これが最終巻で、素晴らしく甘いラスト・シーン とかを想像していたのですが、嬉しく裏切られました。 物語は継続中、緊張感も継続中ですが、確実に終演へと …

ふたりは…キュア?

2月14日には、なぜか大量のチョコレートを 男子生徒から貰った、マリアベルとカレン。 「まさに、男前なあたし達よね〜」 「だね〜マリアベルちゃんっ」 もちろんチョコとは別に、これまた大量の プレゼントもゲットしたふたりは、猫実商店街にある レン…

風が気持ち良いねって

もし、あたし以外の... 彼が学校へ行っている時は、どんな風なんだろうと 考えている。あたし、ちょっと心細いなって。 夕暮れ、帰り道、いつもの河川敷で遊んでいる時は 何も考えずに、そしてこの時間が、いつまでも続く そんな気がしていた。 つい、この間…

探し物は、何ですか?

さて、音の調律プログラムを無くしたクロノ 届け主であるベルダンディーと共に捜索する事に なったのだが、これがまた簡単には行かない。 「どの地点で無くしたのか、分かる?」 ベルダンディーはクロノに尋ねる。 「ええ〜と…多分、あちらの方角かなぁ」 「…

Capriccio.

天上界から大量の女神達の降臨による 一大イベントは、つつがなく幕を閉じた。 主催者であるペイオースの面目も立ち 充実した1日であった…のだが... 時を同じくして、いつもの場所でスクルドと 仙太郎が、恋愛モード全開で対峙していたらしい。 らしい…と言…

Rhapsody in St.Valentin’s day. end.

波乱のバレンタイン・ディとも言うべきなのか 生まれて後、こんな状況でたくさんの女性から と言うか、女神たちからチョコレートを頂くのは ある意味、恐怖でもあったのだが… それでもやはり、嬉しい気持ちは隠せない。 有名漫画家のサイン会とか、もしかし…

Rhapsody in St.Valentin’s day #3

急いで厨へ来たものの、何も手に付かない 気持ちばかり焦ってしまって、だけど何かを しなきゃ、心は落ち着いてくれそうにもない。 「ええと…」 冷蔵庫を開けて、中身の確認をして卵を取り出す それからボールの中に卵を割って行くのだが 何故か何時もの様に…

Rhapsody in St.Valentin’s day #2

ベルダンディーとスクルドは、息を切らせて 階段を登り、正門の前に到着した。 注意深く辺りを警戒し、正門から入るとそこには... 夥しい数のプレゼントが整然と積み上げられていた。 「これは…いったい?」 「ああ〜お姉さまっ!ペイオースがいるわよっ!」…

Rhapsody in St.Valentin’s day.

木枯らしの中でも、例え雪が積もっても 乙女心は止めれない。 そんな日が近づく、ある2月の日だった。 商店街の中、特設チョコ売り場には たくさん人が集まっていた。 その中にベルダンディーとスクルドの姿もあった。 ふたりはチョコの原料を買い求めて、…

うたたね

久々の休日で、何も用事も無い日。 俺は自室で、ぼんやりと時間が過ぎて行くのを 楽しんでいる。 本棚から、古いバイク雑誌を引っ張り出して パラパラとページをめくっていた。 「ふぁ〜」 と、あくびをひとつ。 仰向けになったり、うつ伏せになったりして …

お昼休み

ワール・ウインド。ここは俺たちが働いている場所。 そして先輩である、藤見千尋さんの店である。 春にはまだ遠い季節、だが、もっとも春を待ち焦がれる 季節の中で、この店の中だけに、ちょっと早めの春が 来たみたいだった。 「森里く〜ん、そろそろお昼に…

恋するふたりは

『神代の時代の話。ある人間の男が天界から 降臨した女神に恋をしてしまった。ふたりは 心からお互いを必要とし、愛し合った』 『やがて時が経ち、二人に別れの時が訪れる 女神は天界に帰らなくてならなくる。その時が 明日だとしても、二人の思いは変わらず…

Tales of Snow.

昨夜から降り出した雪が、世界を白銀に変えて 行くのに、そんなに時間はかからなかった。 一晩あれば、良かった。 その時間、それは夢の中の時間、そして彼女は そのまどろみの中で、彼と出会っていた。 真っ白な世界、まだ何も始動していない時間に 新しい…

Tea Time.

「さ、寒いっ...」 改めて言うまでもないが、野外は寒い。 俺は愛車のBMWサイドカーを暖気をしていて その始動までの時間を、所在無くしていた。 「そろそろ、良いかな?」 チョークを下ろし、アイドリングが安定したのを 確認し、ホッとした。 「螢一さ…