2008-12-01から1ヶ月間の記事一覧

夢の続き…そして

心の中に、とても爽やかな風が吹き渡った感じがした。 今までのモヤモヤとした気持ちが一蹴され、自分の 正直な気持ちだけが、そこに在る。 もう、逢えないかも知れない。 でも、それでも良い。 後悔は無かった。 「ベルダンディーを愛している」 この思いだ…

夢の続きを 10

無音の中を歩く。すでに足音さえ聞こえなかった。 ただ前を見て、ただそこに意識を集中させて、螢一は 歩いて行った。 この角を曲がると、俺達が初めてここを訪れて、そして その朝、彼女が小鳥たちを戯れていた、あの大きな石の ある場所がある。 あの時の…

夢の続きを 9

夢、夢の続きって何だろうと思った。 彼女と再会し、また夢が続いて行くとも感じたのだが 同じ繰り返しは嫌だとも感じた。 俺は彼女にとって、どんな存在だったのだろうか。 彼女は再会して「ただの女として、好きです」と言って くれた…。 女神としてではな…

夢の続きを 8

彼女は…女神さまっなんだ… この一点に、螢一は思いを集中させる。 以前、俺の元へ降臨してくれたのは、サエない俺の為に ひとつだけ、願いを叶える為だけに…それだけ。 考えれば、我ながら大変な願いをしたものだ。 しかしその願いがあればこそ、それからの…

夢の続きを 7

これが螢一さんっの新しい住まい、これが螢一さんっの 新しい生活なのだわ、とベルダンディーは思う。 そして、とても懐かしい感じがした。 新しいのだけど、どこか哀愁を帯びた建物もそうだけど そうなんだわ…私が始めて螢一さんっと出会った場所も こんな…

夢の続きを 6

ふたりの絆、それは時が刻んだ歴史でもある。 その暦には、たくさんの記念日が輝いていて どんな小さな事でも、どんな些細な事でも それはすなわち、ふたりの共通の記憶であった。 昨夜、夢から覚めた螢一は、彼女から貰った腕時計が また動き出していたのを…

夢の続きを 5

クリスマス・イヴの当日、普通に出勤した螢一は とても珍しい光景を目にした。 「あれ、千尋さん!?」 螢一より早く出社してくるのは、何時以来だろうか。 店の脇に千尋さんのドゥマーニが止まっている。 その横に自分のBMWを止めて、店の扉を開けた。 …

夢の続きを 4

人は誰でも夢を見る。 それがどんな時代でも、どんな状況下でも。 殊更、苦境に立たされた時には、現状を嘆くでもなく 未来へと夢を託して、歩み続けて行く。 心のどこかで、夢を続きを求めている。 それが無理な注文だとしても、そして自身で諦めを認め 日…

夢の続きを 3

それは12月の朝。 そろそろ本格的な冬将軍の到来と思える寒さに、 中々身体が思うように動いてくれない。 「さ、寒い…」 それでも仕事には行かなくてはならない。 覚悟を決めて布団から這い出した俺は、小さな流しの前で 思い切りあくびをしながら、朝の支…

夢の続きを 2

このまま 時を止めて このままで ずっと君と その意味と 愛情と 映し鏡のような ふたり だなんて その瞳 映る人は誰かな だなんて もう一度 時を止めて このままで 眠っていた時間が動き出して 起きていた時間が眠り出して まるで デタラメな世界に ふたりの…

ユメミルクスリ

ユメミルクスリ あなたのゆめ ひとつだけ かなえてアゲルわ 今夜だけ へやの窓 そっと開け放して 夜風にゆれる おまじないネ 食後のあと 用量守って 一気に飲むのよ ユメミルクスリ あとは運次第ね がんばれ男の子 大好きなあの娘 瞳輝かせて 両手を胸に そ…

夢の続きを

もし君が、普通の女の子だったら... もう瘡蓋をめくる様な、そんな生き方は止めよう。 自分の過去に封印をして、現在そして未来へと俺は 歩き出していた。 何とか卒業出来た大学には、あれから数年訪ねていない。 自動車部の部長として、そしてOBとしては…

星のささやき

最近、朝早く起きると吐く息が白く 気温の下降が手に取るように分かる。 もう少し、もう少しだけ、と気持ちは 布団に惹かれてしまうのだが、そうは行かない。 早く支度をしなくちゃな。 秋が深まって行く、ある日の事。 どうにか部屋を出て、洗面所まで向い …

’cause I love you

'cause I love you どんな約束をしたかしら それは夢の果てで交わした言葉かしら 紡いで来たたくさんの想い出の中に こんなにもあふれているあなたの笑顔 願いは叶うかしら 夢は実現するかしら それとも命の続く限り想い描いて 尽き果てるその日を待ちながら…

小さな女神さまっ

小さな女神さまっの夢は、多くの人のお役に立てる事。 この世界には、たくさんの素敵な物語があって 人生を謳歌しているようにも見えた。 「楽しそうだわっ」 もし誰かが、道に迷い、安らぎを失って涙するのなら その憂いを払って、初めて見た笑顔を取り戻し…