夏の課外授業は

心は荒涼とした大地の様だと言う...


 「君は人を尊敬しているか?」 と誰かが問う


 開墾し荒れ果てた荒野に 種を蒔く

 それがいつしか知れず育って行く

 だがもし その種を「何か」知らず

 不必要なもの 異端の物だと思い

 自ら掘り起こし破棄してしまう者もいると言う。


 大切な事はいつも 深遠の淵に隠され

 それでもなお時折 その眩い姿を見せるが

 いつも「あれは何の光なのだろう?」と疑問だけが

 人々の脳裏に過ぎり そして忘れ去られる...


 君が抱いた夢は 幻なのだろうか

 合わせ鏡に映る 幻影のような

 それが浮世と言うものだろうか?


 人は誰のために生きる?

 人は他のために生きる

 この世界に何ひとつ 必要ないものなど

 存在しないのだから




 「ベルダンディー?君ならどうする?」

 とセレスティンは言った。


 夏の課外授業 木陰の下で。