Under The Sky

ため息をついている
公園のベンチに座って
このままうつむいてしまったら
もう戻れなくなりそうで


空を見上げた
東へと流れる雲間にみえる
青い空...


「ちょっと考えたい事があるから」
そう言って 彼女に先に帰ってもらった
ある日の午後
ちょっとした自由時間に 思考の海へと
航海の船を進める


俺は君に 何をしてあげれるだろう
このまま時間が径行していって
やがて来る緞帳の閉まる時を ただ
じっと待っているだけ それだけ
船が目指す先には 何があると言うのだろう
水平線の彼方に 人は何を求めて彷徨するのか


人は旅人 人生と言う名の航海図には
何も記されてはいない
羅針盤は どこを指すと言うのだろう
流されて 行く末を


波間に見え隠れする あの光を頼りに
船は航海をするのだろう
俺にとっては 君はその光 そのもの だけど


流れ行く 時の中で
すれ違う時が来る
その時俺に 何ができるのか
螺旋の記憶に埋没する 想い出達は
安らかな寝息を立てている
その中に 俺と君との想い出もあるだろうか


手探りの暗闇の中 船は進む
光を頼りに 進むしか道はないんだ


「よしっ!」
彼は、拳をグッと握り締めてガッツポースをした
それからポケットの中からバイクの鍵を出すと
そばに止めてあったBMWサイドカーまで歩き出す


この現在(いま)しか出来ない事…それは明確には
分からない、でも俺は君を護りたい、それだけは
何にも変えられない真実だと、彼は思った。


この空の下で 誓おう。



Under The Sky


by belldan Goddess Life.