愛の女神さまっ劇場(爆)

belldan2005-11-07

ここは、他力本願寺の母屋の中...

 居間にふたりの女神さまっ、思い思いに過ごしていた。
 一番下のスクルドは、お姉さんに淹れてもらった紅茶のカップ
 いつまでもティスプーンでくるくるかき回しているだけ...

「ねぇ、お姉さま?あのね...」
 突然口に出した言葉は、螢一のどこが好きなの? だった。


「え?...」
 突然の言葉に、編み物をしていた手を止め スクルドに向かって
 驚きながらも、微笑むベルダンディー




 あ、あたしってば...ど〜して唐突な質問したんだろう?
 やっぱり、気になるのかなぁアイツの事...

 お姉さまっと螢一…ふたりはきっと何時までも一緒にいるだろうし
 以前あたしがあんなにお願いしたのに、天上界に帰ろうとしなかったし

 でもそれは、お互いの事が好きだって証拠だもん 仕方ないよねって
 思って、だったらあたしも、お姉さまっ側がいいもん…
 迷惑かけちゃうけど、あたしも一緒にいたいもん...

 
 その気持ちと同じだよねって、最近思っているんだよ
 それは
 それはね
 アイツのせいかも知れないんだ...

 
 そんな事を考えていたら、思わず頭の中身がはみ出ちゃったみたい
 (苦笑)


スクルド、私が螢一さんの事を好きになったのは...」
 ベルダンディーは、膝を正してスクルドを向き合うと


 螢一さんは、とても誠実な人で、何事にも一生懸命努力して
 決して諦めない強い意志を持った人です。

 
 物事には、成功したり失敗したりと言った結果があるかもしれません 
 でも最後まで諦めずやり遂げる事の中には、成功とか失敗とか
 優劣がつけられないものがあるんです。


 目標に向かって努力し行動し、諦めず遣り遂げるという事にこそ
 眩いばかりの宝石の様な”真”の成功があると思うのです。


 そこまでスクルドに言うと、急に黙ってしまう彼女

 でも螢一さんが追い続ける、それはきっと叶うと
 信じています。
 そして私は、どこまで螢一さんとを追い続けられる
 のでしょうか...


 女神と人の寿命…時間のすれ違い、それが別離のきっかけになる事...
 いつか天に召される時が来てそして、生まれ変わった螢一さんを
 私はまた探しだせるのでしょうか、あの時代のように...


 急に黙ってしまった姉を心配して
「おねぇ〜さまぁ?ど〜したのぉ?」 とスクルド
 心配そうに彼女の顔を覗き込む。


 あたしが、突然変な事を口走ったからかなぁ?ゴメンナサイ...



「あ...ごめんなさいね、スクルド
 そう言って笑顔にもどったベルダンディーだが
 その笑顔の隅に切ない気持ちが見え隠れしていたのだったのだが
 スクルドは、その事には気がつかなかった。





ベルダンディーが螢一くんの事を好きなのは、何故なのでしょうか?
答えは各々の胸に中にある、真心に聞いてみてくださいね♪