皐月

皐月も終わりを迎える今日この頃

来るべき季節の到来を告げる 風が吹きます。


風の中に含まれる 水気を感じては

天上から降り注ぐ 慈雨のやさしさ

金色の羽毛を纏った 天の御使い

はにかむように微笑む 絢爛の華燭

輝きを増すばかりの 青々とした緑の群


ある日 海辺へ行ってきました

潮風に吹かれながら 思うことは

この悠久の時を刻んだ惑星の想いは

海の色の染まっているのだろうか、と


やがて来る夏への想い出を

君色に輝いた 虹色の記憶が

潮騒に乗って 囁きかけるように

風に乗って 誘われるように

季節は 巡り変わって行くのですね。


皐月の夜に 彷徨い思うこと。   



 皐月 by belldan Goddess Life.