ああっ指定席っ

あなたの隣 そこが指定席
そう思って 思い続けていたから...


夜に翼休める 渡り鳥のように
その一時の間でも良いから
私の隣に居てください
静寂に響く吐息が心安らかにしてくれる


いつかこの時代が 変わってしまっても
忘れないわ この優しい寝顔とともに
わたしが あなたの 傍にいた事を


何時間でも こうして見つめていたいの
やがて来る朝の光が カーテン越しに見えるまで
昨日の夜と今日の朝の間に 芽生えた感情
それはいつもの事なのだけれど…ね


紫色した東の空が白んで来る
そして金色の光とともに 朝がやって来るから
わたしの小さな願いは そこで終わり
きっと今日も 良い日ですよね 螢一さんっ


頬に軽くキスをした
朝の支度をしなくちゃ
今日も一日 大好きでありますように
願いを込めて もう一度…



 *** *** *** ***


「おはよ〜いっつも早いわねぇ...」
そう言って台所に入ってきたのはウルド姉さん
「あ、おはようございます♪姉さん♪」
ベルダンディーの返す言葉が弾んでいる


昨夜…良い事あったのかしらねぇ…って
そんな事を考えるのだが、何時もの事なので考えるのを止める
ところでこの娘、何時寝ているんだろう?と思った。
あたし等は、代替エネルギーが酒やアイスクリームなんだけど
この娘は睡眠だから…あっ!
そうか…今は別に代替エネルギーなんて要らないんだわ
ユグドラシルが正常に機能しているんだもんね…


って事は…あたし等って何?(笑


これじゃあイケナイっ!って事で、スクルドを起しに行くウルドだった
「こらぁ〜!いつまで寝てるのよ〜!」
突然の、それも特大の目覚まし時計のような声に
驚かない者など、いない筈は無い
「な、なによぅ〜!朝っぱらからぁ」
寝ぼけ眼で、ようやく布団から体を起すスクルド


「何いつまでも寝ているのよっ!あんたは何時も何時も…」
と言い出して、そこで止めるウルド姉さん


あ、あたしも同じか…(笑


騒々しいねぇ、森里家は…(^^;


 by belldan Goddess Life.