聖ちゃんの冬の日

冬の散歩道
お使いも 幼稚園にも 行かない日
いつもの道を外れて 迷い込んで来た通りに
咲く冬の花 白き精霊の吐息
こんな日は あのお姉さんに会えるかな


女神さまっのような…


ママに買って貰った うさぎさんのミトン
両手をこすり合わせて 息を吹きかけて
見上げた空は 鉛色で いまにも落ちてきそう


サクッ サクッ ギュッ ギュッ
踏みしめる 降り積もった雪の華
小さな足跡 音符のように
「まだここは誰も通ってないんだ」
ちょっと嬉しくなる


やがて来る 春を待つ 予感は
白き精霊を とても切なくさせるから
それでも
街路を彩色する 季節は巡る来るから
さようなら またね ありがとうね。



 by belldan Goddess Life.