ああっ勇者覚醒モードっ

電話してダーリン♪

波乱のスー…じゃなくて昨日でした。


 雨模様に咲いた色彩の傘達を真横に
 心模様も徒然に儚くも消えて行く…
 「傘…ないのですか?」
 と、突然の声に驚きは隠せない
 振り返ると君がいたから。

 
 何も無い日 何もしない日にしようと
 スケジュールの調整は万全だったのだが
 言うなればそれは、空白のアジェンダ
 真っ白な空欄と 真っ白な心の中に…


 「いやぁ…部室に忘れてきちゃって…」
 それは事実だが、何とも気が利かない言葉
 動揺する心はウソには染まらないものだな


 「あたしの傘…もし良かったら…」
 入りますか?と空ちゃんが言うから
 心はまさに 勇者の気持ち
 覚醒した思いの丈を告げなくちゃと
 焦る 焦る 俺の早鐘のココロ

 
 「あのさ…」
 何とか言葉を発しようとすればする程
 何も出てこないのは何故でしょうか?
 「…え?」
 「あ、いや…」

 
 それから彼女がバックから取出したのは
 小さくて可愛い包み紙だった
 「あの、あのね…渡しそびれたから…」
 そう言って俺にくれた物は


 「えっと、義理だからねっ 義理っ!」
 皆にあげたから、だから近藤君にも…

 
 そう言って横を向いた空ちゃん


 だけど義理でも何でも君から貰えるなんて
 嬉しいよ、で、でもちょっと淋しいのは
 何故だろう ナゼダロウ…


 「あ、あたし用事があったんだ!じゃお先にっ!」
 そう言って彼女は正門へと走り出して行った
 その後姿を見送りながら、ちょっぴり跳ねた彼女の
 ミニ・スカートを…見詰めながら
 そして俺は、途方に暮れていたんだ。


 いつしか雨も止んでいた。



 後日談だが、部員の男子(OB達も含む)全てが
 腹痛を訴えていたのも事実だ。
 


 彼女の…空ちゃんの手作りのチョコ…


 だがしかし、俺は勇者だっ!俺は…
 俺も…

 ガンバレっ俺っ!明日はきっと大吉だっ!



長谷川さんと近藤君の場合  by belldan Goddess Life.



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しかし、書いていて思うんだけど、やっぱり原作は凄い…
そして何とかならんかなぁ…この行き当たりばったり文章...orz