ああっ彼のバイクって...

「…う〜ん、どうしてかって言うとだね」
それはひょんな事から始まった会話、そして
どうして今更彼女が、その事を聞きたいのか、いまだに
分からないでもいた...


 「あら?バイクのお手入れですか?」
母屋の裏にある、バイク置き場から縁側へと愛車を
押している時、ベルダンディーは螢一に声をかけた。
「うん、ちょっとね…」
そう言って彼は、いつもの笑顔で、それはちょっと
照れている様な、少年のような笑顔だった。


私は螢一さんの笑顔が大好きです、とベルダンディー
思う。それと同じく彼も、彼女の優しい笑顔に対して
実に照れてしまう、でもそれはとても素直な、正直な彼の
そして彼女の思いであった。


 大好きだから…


螢一さんがとても大切にしているバイク…それは
私にとっても、とても大切な、大切なものです。
いつも大切にされているバイクを、ちょっと羨ましくも
思ったりして、でもそんな気持ちになれる事も、嬉しい
だから、聞いてみたんです。
「螢一さんっ、あのぅ…」
「ど、どうしたの?」



*** *** *** ***


どうしたんだろう…聞きたかったのに(爆)