ああっ反撃のルシェテミナ...2

青い空 白い雲…


ユグドラシルにある、とある公園に、ひとりの
女神候補生が、ベンチに座って、溜息を付いていました。
「あ〜あ、また失敗しちゃった...」


ルシェテミナの溜息…それは、地上界への密入国
すでに3回もばれてしまって、今は保護観察付きの身である
という事に起因していました。


スクルド…」
どうにかして連絡を付けたいと思っているのだが
これがまた難しい、ユグドラシル・システムへの介入は
第1級の犯罪だし、もしばれたりしたら、彼女は女神では
いられなくなる…


「やはり、正攻法しかないのかなぁ〜?」
と、これまた深い溜息をついた


正攻法、それはまず2級神になって、準1級、そして1級神
その上が、1級神非限定…
ルシェは今、スクルドと同じく2級神なのだが、これといった
役職もなく、言うなれば学生のようなもので、大人しく学業に励み
素直に進級していけば、おのずと道は開かれるのだが
そんな悠長な事は言ってられない彼女であった。


そんな折、彼女の研究していた空間転移用コンパクト・インターフェース
が完成を見た。
それは現在で言う所の携帯電話に似ており、とてもコンパクトで
もちろん電話はおろか、メール機能も付随していました(笑


「これならっ!」 これならスクルドの元へ行けるっ!と
彼女は小躍りしたのでした。
座標軸をセット、かなり綿密に計算されたそれは、かなりの精度で
彼女の約束の地へを導いてくれる...


「ターゲットっ!ロック・オンっ!行っくわよ〜!」
そしてポチッとスイッチを押した彼女であった。




   次回っ!「ああっ女神の三角関数って?」

   アブナイっ!川西仙太郎君っ!君はもはや囚われの身だっ!w