女神さまっの居ない日

急に思いついた訳でもない
それは いつだって頭のすみにあって
そう こんな時に...


 仕事のない日曜日 もっとも
まだ大学生の俺は、レポートとか
まだまだやる事はあるのだが、それでもこの日は
何となく ゆっくり出来る…そんな予感がしていた


俺は自室で机に向い、溜め込んでいた資料に目を
通す訳だが、何も頭の中に入ってこない
「まぁ 無理もないか・・・」
そんな言い訳を自分に聞かせて、俺はいったい…


古いプリンターがガタガタと音を立てている
そろそろヤバイか…
今日は穏やかな日曜だな
その理由は分かっている、今日は女神達が居ない日


「喉が渇いたな」
何時もなら、グッドタイミングで彼女がお茶を
運んでくるのだけど、今日は自分でやらなきゃ
重い腰を上げて、俺は厨に向う


ふんわり と君のにおいがした


どうしてだろ でも俺の心はとても喜んでいる
きっと今 鏡を見たら 俺は笑っているんだろう
まぁ 見ないけどさ 笑っちゃうから さ


やっとの事で淹れられた お茶をすすりながら
ふと目に止まった 本棚にあるアルバム
彼女は時々 それを見ながら
「螢一さんっ これはあなたですか?」
と言って、幼い俺の姿を見つめながら微笑んでいた
「かわいい〜 かわいい〜」
愛しさと共に あるのは いつも 君だ


帰ってきたら 君に聞きたい事がある
「ねぇ ベルダンディーの幼い頃って・・・」 


俺はいつも 君の事を 考えているなぁ...



 女神さまっの居ない日に


by belldan Goddess Life.