お昼の情景
TVからは、お昼のバラエティ番組の音が
厨からは、昼餉の支度の音がしている...
今日は、何でもないただの平日
「姉さん、お昼は何がいい?」
パタパタとエプロンの裾で手を拭きながら
ベルダンディーが、厨から出てきた
TVを見ていたウルドは、面倒くさそう
「あ〜あたしはアレでお願いね」
とぶっきら棒に言う。
それを見ていたスクルドは
「ちょっと!ちゃんと返事しなさいよっ!」
と、姉の態度に抗議をするが、ウルドは相手にしない
「もう〜!どうしてあんたは…」
と、ぶつくさ言うが、それも聞いてない
「あらあら スクルドったら♪」
とてもにこやかなベルダンディーは
「スクルドは、何にする?」
と、言うと
「あたしっ!アイスクリームっ!」
とても満面の笑みだ
「了承♪」
そんな訳で、支度を終えたベルダンディーが
それぞれの好みの物を持ってきた
「はい、姉さんはコレね」
大吟醸 日本海の荒波
「スクルドは、これね」
ベルダンディー・スペシャルのチョコパフェだ
「私は、ベルガモット・ティなの♪」
これは…
お昼って言うか、真っ昼間からの宴会って言うか
3時のオヤツ・タイムって言うか、アフタヌーン・ティ
って言って良いのか…
それを見ていた…って言うか、知っている森里螢一は
「これには何か意味がある…のか?」
と、深い考察に入ったのだが、答えは蜃気楼の彼方だ
それでも、このヘンテコリンなチョイスでも、三人は
とても仲が良いし、見ていて飽きないし、それに…
とても良いな〜って思う。
「ベルダンディー ただいま〜」
「は〜い、螢一さんっ お食事の用意出来てますよっ」
俺の昼飯は、いたって普通だよ。
何でもない ただのお昼の情景でした (おわり)
by belldan Goddess Life.