不思議な夏の日

ひょんな事から、俺とマリーミは関東方面に
行く事となってしまった。



海の見える公園 どうしてもマリーミは
そこへ行きたいと言った
「だって…とってもステキなんだもんっ」
そのステキさ加減が何に起因しているのか、俺には
さっぱり分からない…分からないが、でも俺は
マリーミの気持ちに従おうと思ったんだ。


 
 俺と女神マリーミの、不思議な夏の日



「そしたら行ってくるわな」
俺は親しい友人に留守を任せて、ひとりで旅立の日を
迎えた。その日の朝は、何か特別な感じがした。
いつもは「はぁ〜い、いってらっしゃ〜い」って
見送るマリーミが
「わたしも行くっ!行きたいっ!」
俺も知人に頼まれた仕事なので、不要に人数を増やすのは
避けたかったのだが、その…マリーミの真剣な顔を見ると
どうしても断れなかった
「仕方ないなぁ〜」
そう言って、頭をポリポリ掻く俺の顔を見て
マリーミは、とても嬉しそうに笑ったんだ。


仕事とは言うものの、A地点からB地点へと物を運ぶだけ
それだけの簡単な仕事なのだが、それでも旅行気分と
割と多い収入は、俺の懐を潤ませてくれた。
だからなのかな、俺はマリーミに
「ちょっと寄り道して帰ろうか?」と言ったら
「あ、わたし 行きたい所があるんだ」


そんなこんなで、海の見える公園へ来た、という訳だ。



「わぁ〜気持ちいいなぁ〜」
潮風に髪を遊ばせながら、マリーミは
「ねぇ ヨシもこっちへ来て」

「へいへい」
と俺は、のこのこと彼女の傍に行くと
「ほらっ!あそこっ!女神さまっがいるよっ!」
マリーミは遊覧船のデッキを指さした。


なるほど、良く見ると絶世の美女と男が仲良く
海を見ている…って言うか、マリーミも女神だろ?
「違うのよ〜だってあの方は…」
聞けば、天上界一の女神ベルダンディーさまっ だと
マリーミは言った。
「わたしも…いつかはあんな風に・・・」


「だ、大丈夫だって!いつかはきっと…」
そう言いながら、いや待てよ?いつかきっと…って
それって、マリーミがステキな女神さまっになるって事?
それとも、俺の…その…。



 不思議な夏の日 (toひろけんさんへ)



 by belldan Goddess Life.



特別出演:ひろけんさん作 If the goddess comes. 
から ヨシさん。そして、マリーミさん。 多謝です♪