見えない翼

クリスマス話を書こうと考えた。
そうしたら3パターンもプロットが生まれた。
選択に迷い、編集に失敗してヤケになってしまった。


そんな私に「めりーくりすます」...orz




見えない翼


見えない翼があると彼女が言ってた。
ボクにも、あるんだって...
「本当だよ、だって仙太郎君は空を飛べるもの」
河川敷の空き地にある、ハーフパイプ
ボクはBMXで宙に舞った事がある。


浮遊感って言うのかな


彼女はとても不思議な女の子で
ボクと同じ位の歳だと思うのだけど
時々、ドキッとするような、そんな表情とか
言葉とか、それはまるで女神さまっような...


今年のクリスマスは、雪が降らなかった。
それどころか、少し暖かかったよな
そうだ、彼女へのプレゼントだ。
忘れないうちに、用意しとかなきゃな。


「あのね、仙太郎くん…今夜ヒマ?」
どうしたの?とボクは尋ねた。
「あのね、今夜家でパーティするんだ、だから…」
誘ってくれてるんだ、とボクは感動する。


「うんうん、大丈夫っ!全然ヒマだもん!」
仙太郎君は、笑って答えてくれる。
スクルドに渡したいプレゼントもあるんだ」
何だろうと、早鐘のように心は躍る。


風に誘われるように、鳥達が南を目指して飛んで行く
夕暮れに染まる、ふたりのお気に入りの場所。


見えない翼


見えない翼が、羽ばたく時は
心に満ちたあふれる思いが、動き出す時なんだ。
風を受けて、きっとボク達も羽ばたく時が来るんだ。



「ねぇねぇ、あたしね、新しいツリーを作ったんだよ」
「へぇ〜面白そうだね、早く見たいなぁ」
「うん、行こっ!」


  

  見えない翼。


by belldan Goddess Life.