そんな 君だから

ほしい時に無いのが、必需品。
探しても見つからないのが、大切な品々...


温存していたデータが無くなって、途方に暮れているのが
私なのは言うまでもありませんが。
「さよなら女神さまっ」1話〜3話くらい?
「水の妖精」次回〜ラスト?
「マリカレ話」何だか全て?
泣けちゃいます。。。


泣けると言えば「初終〜」冬馬さんのノベライズですが
実は最近、再読しまして、色々な事を考えてます。
女神さまっ視点、或いは天上界(異世界)視点とも言いますか
私個人の視点からは、少し違う観点で描かれてた作品。
再読しても、感動は変わりません。


しかしながら、あのまま、あのラストでは、あまりにも
私の可愛い女神さまっ(もちろんベルダンディーさん)が
不憫で...
女神としての本懐を果すべく、このラストになったのは
言うまでもありませんが、現実逃避されている読者さんに
向かってのエールでもあるんですよね。
この世界、3次元の日常も、実はそんなに悪くない…
あなたの考え方、思い次第で世界は輝いて見えますよ、と。



*** *** *** ***


「螢一さんっ?探し物は見つかりましたか?」
心配そうに、でもそれは当たり前の事の様に
ベルダンディーは、エプロン姿のまま、螢一の部屋をノックした。
中から、ドサっだの、ボカーンだのノイズが少々聞こえる。
不思議に思うベルダンディーだが、螢一の声を聞くまでは
襖を開けずに待っていた。
「螢一さん…?」


「うわぁー!ああ…べ、ベルダンディー?ど、どうぞ!」
螢一の慌てた声を確認し、失礼します、とベルダンディー
襖をあける。
部屋は探し物をしている最中なのだろう、かなり散乱していて
思わす「わぁー♪」と声を出してしまうベルダンディー


同じ「わー」でも、こんなに内容が違うのも面白いが
当の両人は、何も分かっていない。と思う。


「あの…お手伝いしましょうか?」
楽しそうにベルダンディーは微笑むのだが、螢一は困惑する。
あまり見られたくない品々も、そこには存在するからだ。
「大丈夫ですっ!ではっ♪」
そう言ってベルダンディーは法術を唱和していく。


雑誌とか、何だか分からない品々が宙に舞い、螺旋状に広がる。
脱ぎ捨てた下着や、イケナイ雑誌とかも…


”もう…おしまいだ…”
男の声が、その心に響き渡る。
”俺は…彼女に嫌われてしまう…”
さらに追い討ちをかける自身の声。


「あら、こんな所に!螢一さんっ!見つかりましたっ!」
ベルダンディーは、螺旋状に浮かび上がる品々の中から
一本のドライバーを手に取り、彼に微笑んだ。
「あ、ホントだ…こんな所にあったんだ…」と螢一。
こんな所って、アンタの部屋だよ。


「それと…脱いだ下着は、ちゃんと出してくださいねっ」
ウフフと笑いながら、螢一の下着を抱きしめて
「私、お洗濯しなくちゃ♪」と部屋を出て行く。


「な、何だったんだ…」
首をひねる螢一だった。


by belldan Goddess Life.