憧れを抱く者のみが

belldan2005-06-10

それは まるで宝石箱の中の宝石のよう

あるいは 満天の星空にも似た輝き…



 珠玉の名作「ああっ女神さまっ」 原作の中には

 心躍る 素敵なお話が満載ですね。


 幸不幸のバランスを著しく狂わせた ある大学生の下

 幸運の女神さまっが降臨 願い事を一つだけ叶えてあげますと

 そんな事から始まったこのストーリーは

 いつしか仲間も増え 住人も増え たくさんのエピソードを

 綴る物語となりました。


 第21話「ああっ憧れは白い翼の天使っ」にも そう言った原作からの

 珠玉のエピソードがスタッフの手によって あたかもジクソーパズルを

 組み立てるかのように...


 それはまるで サン・ピエトロ寺院のモザイク壁画のような

 それは昔からのファンでも 初めて観た者でも魅了するものだと思います。


 今回のお話のハイライトは やはり女神さまったちの天使の事

 裏庭の枯れ木に歌を捧げるベルダンディーを見てスクルド

 憧れて 天使がほしいと願い

 その歌声を聴いて ウルドは幼い頃の事を思い出し

 三人のノルンは それぞれの想いを抱いて...



 想い出はいつもモノクローム? ウルド姉さんは幼い頃

 それが大人の事情だとしても 両親と離れ離れになります

 それと引き換えのように 妹と出会うのでした。


 初めて見る妹 「初めまして おねえさま」

 その笑顔と 屈託のない言葉を受けて 彼女の世界に色が放たれました


 その世界で見たもの 天上界で見たもの全てが とても強烈に彼女の心に

 反映し そして彼女も「妹のような 天使を持ちたい」と願う訳です


 だが真実は時として 人を傷つけるように 女神もまた同じ思いを

 自分の素性 ウルド姉さんは自分が半神半魔だと薄々気がついており

 もしかしたら 自分の天使は…

 幼い頃の葛藤 人と同じでなきゃイヤだっ!的感覚は 女神さまっでも

 あるのでしょうか。

 妹の進めもあり 意を決し 天使の卵を飲むウルド姉さん

 さて 登場した天使の姿は…


 その天使の姿形を見 恐れていた事実と 自分の思い描いた天使とのギャップ

 そして 憧れていた白い翼の天使ではなかった…と


 天使は主の命令を忠実に守り それからは出てくる事は無かった…

 主であるウルド姉さんの「二度と出るなっ!」の言葉と共に。


 ところが現実では とんでもない事件が勃発 お約束のスクルドの暴走ですが

 法術を科学する…そんな言葉も似合わない かなり強引な手法で自分の力を

 増幅させる機械を作成 いつものように暴走する事と相成ります。


 その暴走を止めるには ベルダンディーの持つ風の属性の法術ではだめで

 ウルド姉さんの持つ 火の属性の法術でないと突破は困難な状況に


 そして増幅装置の暴走で スクルドの力が見る見る減少し 命の危険も

 ベルダンディーは言います 「信じて 姉さん…」 その顔には

 優しくも力強い決意と 姉を思う慈愛が混在し ウルド姉さんは思い出します

 「忘れてたわ...どうして天使をほしかったのか…」

 そう 忘れてた あたしもなりたいと思ったんだ あの子のように…

 例え どんな姿だろうと あなたはあたしの分身 それがウルド姉さんの天使

 ワールド・オブ・エレガンスなのでした。

 「ステキな天使さんね♪」 ベルダンディーの言葉を思い出す ウルド姉さん

 ありがとうベルダンディー あたしを受け入れてくれて...



 信じる気持ちを取り戻した ウルド姉さんに天使は答え

 ウルド姉さんと天使の力で 増幅器の暴走は止まり事なきを得ます

 ウルド姉さんの心 愛するものを守るためなら

 危険も顧みない 違反だって犯します(ちょっとダメだけど)

 しかしそれが彼女の力の源 まさにウルドの泉のように昏々と湧き出て

 枯れる事を知らない彼女の源なのだな と。

 
 「やっと会えた…もうひとりのあたし…」

 憧れを抱く者のみが 真実に出会え

 信じる心を持つ者が その力を勝ち得ると

 素直になれたこの一件で ウルド姉さんはもう一人の妹 スクルドの胸に

 天使の卵のペンダントを掛けてあげます

 「きっとそう遠くない未来…あんたの魂の呼び掛けが通じる瞬間(とき)…」


 穏やかで優しい笑顔と共に。



 オチは免停の話 懐かしい藤島氏の藤島節って感じでした♪






今回も協力してくださった 女神さまっファンの方々 ヴェルスパーさんサンクスです♪


最後に「ああっ女神さまっ」製作委員会のスタッフの皆様へ

 素晴らしい構成 シナリオ もちろん絵もそうですが かなり練り込まれていて

 製作者さんの思いが とても心地良くて...

 あと少しで第1期は終わりますが 第2期 第3期と続けてほしい

 それはとても大変な事だと思いますが もし女神さまっが降臨して

 「願い事 ひとつだけ」って言われたら…




 やっぱ「君のような女神に ずっとそばにいてほしい!」って言っちゃうかなw






おまけ(って言うか こっちが本当の感想だと思われ)



 今回メインになったウルド姉さんのお話 もちろん原作にも節々に登場するのですが

 こうして構成されて しかも動いて! さらに幼い頃にも焦点当てて…

 ウルド姉さんファンならずとも ウルド姉さんを「キュッ」としちゃい(ry ゴホン


 ベルダンディーからの視点で言いますと たったひとりで今まで遊んで 学んで

 そうウルド姉さんが来るまで きっとひとりぼっちだったと…

 突然現れた 褐色のお姉さん… 私のたったひとりのお姉さん…

 そんな思いがあった と思いますよ。


 お話の中 ウルド姉さんは ありがとう〜あたしを受け入れてくれて〜と言ってますが

 それはベルダンディーとて同じだと 掛替えの無い存在に出遭えた喜びは

 天使を持つよりも もっと崇高で 大事だったのでは?と