人の望みよ 喜びよ

さて「ああっ女神さまっ」の考察をひとつ…


ここに藤島ファンの心の声がありますhttp://d.hatena.ne.jp/staysee/20051205


一連の作品群の中「サクラ大戦」「テイルズ・シリーズ」はいわゆる
体験型RPGと言えるもので、ファンはそれらをプレイし、体験し
同じく体験された方々と共通の経験を持つ事ができる訳です。


それは疑似体験とは言え、五感(或いは六感にも)をダイレクトに刺激する
作品だと言えましょう。


それとは対照的に「ああっ女神さまっ」と言う作品は、体験する事柄は
言うまでもなくゲーム等には及ばない、と言う事実があるのです。
あくまでファンは傍観者として作品を鑑賞する、楽しむと言うのが
実状でしょうね。


それでもかつては多くのファンサイトが存在し、賑わいを見せていた
それも事実ですが、内容はと言うと...



 作品を紹介する、あらすじを掲載する、ファン・アートを描く
 そして二次作品イラスト、SS等と言ったものが多く
 どうしても独り善がりの感が否めないのも実状でした。



しかし、その中にも純粋にファンサイトとしてサークル活動を行ったり
活発なサイト、サークルもあったのも事実...。




ところで、傍観者は、いわゆる観光者としてしか
自身の立場が無かったファン達であり、その思いの丈をどう表現し
原作、OVAそして劇場版から感じた感動を
いつ、どこに、誰に、どう表現して良いのか分からなかった...



こう言った事も在ったのではないかと推測できると思うのです。



観光者が、現地に住んで実際に暮らす方々との生活感とか思いとか
その深い内容まで知るすべも無く...

知ろうとするならば、実際に体験するしか手立ては無いのかもしれません。



作品を鑑賞し感じた事は、十人十色かもしれませんが
感動したお話はひとつだけなんですよね。


ああっ女神さまっ」と言う作品は、言うなれば純文学の様です
味わえば味わうほど、噛み締めれば噛み締めるほど、作品に隠された
思いが実に豊かで、いつまでも味わっていたいな〜と思うのです。


もしあなたが、これから「ああっ女神さまっ」のファン・サイトを作るのなら
この作品を、ただのアニメ、ただのコミックと捕らえず
ひとつの文学作品として捕らえて見るのも一興かと思います。


連載15年、既刊はすでに31巻を越えてなお連載し続ける作品に
ただの惰性とか、マンネリとかで片付ける事が出来るでしょうか?


素晴らしい絵、面白いストーリー、ステキなキャラクター達…
それだけでこの作品を語る事は難しいと思います。


作品の中、物語に流れる感受性、言葉、精神と言った事を
少しでも掘り下げて考えてみれば
きっと思いがけないサプライズが待ち受けていると思いますよ♪


願わくば広い視野で、この作品を見てほしいと感じております。