どこにいても ここにいるよ。

belldan2005-12-08

ウルド姉さんTVを観るの巻


 ウルド姉さんは いつもTVを観てる

 暇を持て余した まるで主婦のようさ(笑

 みんな出払った 森里屋敷は彼女の天下

 昼下がりのドラマとお気に入りの日本酒と。


 「ふぅ〜ん...奥様は魔法少女ねぇ...」

 ポリポリと頭をかきながら つぶやく

 こんな感じかな?とポンっと手のひらに

 花やら お菓子やら 飛び出してきた。


 「恋ねぇ〜ふぅ〜ん...」

 空中を浮遊しながら ウルド姉さんの瞳は

 キラリと光るのだった。


幼い頃とか あの時の事とか 今にしてみれば

忘却の彼方かしら と少し首をかたむけ

妹と遊びに行った 天上界の森とか

風を受けて飛ぶ 金色の渡り鳥だとか

思いついたままの自分ルールだとか

小さなあたしと 小さな思いは

今でも いつまでも この胸にあるわ 


 そっと手を胸に置き 目を閉じてみる

 少しドキドキするのは 誰のせいかしら?

 ふふっ 今日はどうしたのかな あたし。


新しくて 懐かしい想い

陽炎のように 霞む彼方に

それでも手を伸ばしたら

届きそうな気がするのは

いつまでも恋をしているからなのよね


 とウルド姉さんは思う 笑い 頬を緩ませる。



 「あ、ドラマ終わっちゃったわ...」

 相変わらずの ウルド姉さんだった(笑