空も飛べた

何時からだろう...


 ホップ・ステップ・ジャンプで 空も飛べたはず

 なのに 今は見あげた空に 手をかざして

 日差しを遮りながら 通りを歩く自分がいる。


 桂馬さんから教わった 自転車の乗り方も

 いつしかバイクに変わって 

 
 空は飛べないけれども いつも風は感じられる。


 風を一緒になれば どこまでも行ける

 風と一体になって いつかは空も飛べるはずだと

 そう信じてきた。


 いつまでも信じて来たんだ。




 「あなたの願いを、ひとつだけ叶えて差し上げます♪」

 そう言って 風のように舞い降りてきた女神さまっに

 俺は

 「君のような女神に ずっとそばにいてほしい」 と

 言ったのは

 きっと君と一緒なら あの頃のように

 空も飛べると 思ったからなのかな…



ようやく終わった仕事、徹夜明けで
彼は、とにかく家路に着くが早いか、どうやら自分の部屋にも
たどり着けず、居間でそのまま寝てしまったようだ。

それにしても、なんて幸福そうな寝顔なんでしょう、と
ベルダンディーは思うわけだ。

一段落着いた、仕事への開放感なのかしら?
それとも、ステキな夢でも見ているのかしら?


 そっとかけたブランケット 寝返りを打つ度 後を追う様に

 私も このまま追い続けたいな 

 螢一さんの夢が何であれ 私もついて行きたいと思う


 それはまるで 天にも昇る気持ち

 空を飛ぶような 気持ちになるのだから。


 
 END.



夢を諦めないで 夢がなければ何も実現できないのだから。