未来の女神さまっ(はぁと)

 イントロダクション



昨日の夢

もしかしたらって 思う事

やわらかい風 ほほにあたる

街路に止めた バイクを降りて


手を伸ばしても 届かない夢

忘れていた 昨日の感触

夜に朝に 廻り来る 彷徨する

もしもあのカーブを うまく旋回する事が出来たなら


世界中にある 時間の中で 現在という時間は

一度きりのチャンスなのだから

君に出会ったのが 必然じゃないと

誰が言える?


この時空にいる その意味を知りたいんだ

ボクが出会った この奇跡に

どんな言葉が相応しいのか


小さいボクが見た夢は 河川敷に昇るカイト

自転車に乗って 追いかけた

その先にある ひかりと影

動くたびに ゆれる ゆれる。




「まるで君の長い髪のようだね」
自転車からバイクへと二輪ライフも変わって
もちろんそれなりの年相応なものだけどね。

「何言ってんのよ?ったく!」
そうは言いながらも、髪にサッと手をやるのは
どう言う訳だ?

「ねぇ仙太郎?私たち、初めて出会ったのが此処だったわね」


そう、ここだ…この河川敷だった。

ボク達は、ここで出会ったんだ。



第1章 (続く)…ウソ、無理っす(泣き)


でもガンバレっ(笑



銀色に輝く そのバイク(って言ってもバイクじゃないのだが)から
ふたりは河川敷に降り立った。

ふたり?さて誰だろう?
時間を遡る事にしよう、西暦で言うとすでに5000年位か…
いわゆる彼らは未来から過去にタイムリフティングして来た
と、言うわけだ。


そして、それは何のために……


「で、別にこんな物(とバイク?指差して)無くてもワープは…」
と、仙太郎が言い出すと
「いいじゃない!私のシュミだもんっ!」
と、何故だか誇らしげに胸をはる彼女


いつまでも、そのシュミは変わらないんだな、と
彼女のメカフェチ振りをぼんやりを思っていた所に
突然、その事態は起こったのだった。

「あっ…来た…あれは、私よ♪」
そう言って、優しげに自分の過去の姿を見つめる彼女

「だったら、隠れないと。見付かっちゃうとヤバイからな」
ふたりはバイク(?)に乗り込み、不可視モードにすると
しばし上空に滞在した。