The solid time of change

Chose to the Edge

イギリスのプログレッシブロックの勇である
エスのアルバム「Chose to the Edge」です。

バンドのボーカリストであるジョン・アンダーソン氏
ヘルマン・ヘッセの作「シッダールタ」からの
インスパイアを元にして製作された詩篇は荘厳で
なおかつ…難解で…(苦笑


1972年に製作されたこの作品、今聴いても
何にも遜色なしで聴けるアルバムのひとつとして
私のコレクションに入っております。


アルバムカバーを描かれたのは、ロジャー・ディーン
特にジャケットの中のイラストが荘厳です。
氏の名をご存知の方も多いはずですよね♪
ディーン氏の描かれる世界は、とても神秘的でして
言うなれば「ああっ女神さまっ」の天上界のようで…


原作者の藤島氏が、どこかで影響を受けた
あるいは、藤島氏が影響を与えた…それは定かでは
ありませんが、面白い共通点だなと、自己満足(笑


さて、タイトルにもなってます「Chose to the Edge」
20分近い大作なんですが、とても聴き易く
どちらかと言えば、ノスタルジックな感じがして
あっと言う間に時間が過ぎていく…そんな感じですね♪


邦題に訳すと「危機」となりまして、何やら胸騒ぎしそうな
そんな予感もありますが、いわゆる危機感と言うものは
どんな世界にでもあるもので、それ自体は決して悪いものでは
無いと思います。


例えば、女神であるベルダンディーと人間である森里螢一は
何時も危機感をそばに感じながら、過ごしているのでは?
何時来るか分からない時間の消失、それは別れを意味するもの
そしてそれは、今現在が携行している確かなものでもあるのです
それでも二人の思いは変わらず、そして確かに育まれて行っている
これもまた事実なのですよね。


出会いと別れは、表裏一体とは良く言われますが
そう言った時間のベクトルを、とても良く理解しているでは?
もちろん女神さまっは、そうであると思いますが
人間である螢一君が、そこまで歩み寄れるのは何故でしょうか?


そんな事を考えながら、秋の夜長に音楽を聴いて…
これもまた「ああっ女神さまっ」と共に過ごすステキな時間だと
思います♪