女神さまっのお仕事っ

某所でウイッチブレイドを全話拝見した。


舞台は近未来の東京、6年前の災害に巻き込まれた
ある女性と、その傍にいた少女の物語…
かなり難解なストーリーであるが、アニメ作品ならではの
展開と、キャラクターの個性によって物語りは進んで行く。


原作は、アメリカンコミック、それ故かシリアスな場面も
ユーモアが光ると感じた。


それよりも、この作品の中にあるテーマが何かと考えざるを得ない
思い付いたのは、仏典にも掲載されているであろう、鬼子母神の話だ。
母と子をテーマにされたと思う、この作品の中に流れるもの
人は生き、そして死に行く存在なのだが、その喜び、そして悲しみの中に
ある確かなもの、それを追求したい衝動に駆られる。


作品としては、とても完成されたものではないと感じた。
欲求不満を感じ、すごいストレスを感じたのだが
考える要素を与えてくれるアニメってものが、もしかしたら
これからの大人が観れ得るアニメの姿かもしれないと思った。


問題意識を持つ事、それが考える全ての始まりだと思う。


例えば、現在問題視されている「いじめ」についても
この地球上に存在するすべての人間が、その問題について
高い関心を持つべきだと感じるのは、私だけではないはず
社会的に力を持つ大人全てが、責任を負う位の気構えでなければ
問題は解決の道すら辿れないと感じます。


ウイッチブレイドのお話の最後には、主人公が娘を護る為に
死んでしまうのですが、その行為にはキリスト教に代表される
犠牲的精神…が在るかと存じます。
それはさて置いて、現在生きている代表選手が私たち大人なら
未来を担うのは、現在子供の方たちなのですよね。
子供が死ぬ、と言う事は、それ即ち、未来が死ぬ…そう考えても
おかしくないと思いました。






時の守護神、未来を司る女神スクルドは、子供の姿をして
私たちの前に存在しますが、彼女ならこの現在の問題に付いて
どう考え、どう行動するでしょうか?


「おねえさまっ!あたし…もうガマンできないっ!」
「…分かっているわスクルド、でも怒りでは解決できませんよ」
「でもっでもっ!」
そっとスクルドの肩を抱きしめるベルダンディー
しかしスクルドは感じた、姉の手が震えている事を

「おねえさまっ…」
姉の悲しみが彼女にも伝わってくる、その思いは現在を言う
時間が作り上げた業がもたらしたものだ、という事を
彼女自身が一番理解していたからだった。


女神さまっなら、どんな解決法をもたらしてくれるのか…。