ああっ探偵の名前って…

うわっ、かなり開いた…orz


 アフタヌーン最新刊、とてもステキなお話の続き
またまた進化してしまった藤島氏の絵と共にお話は
続くのでした。
それから、そろそろPS2のゲームが発売されますね♪
それに伴って今後色々なイベントが展開されそうですね
連載20周年とも相まって、かな〜り期待できそうです。


今月号の表紙は、可愛いベルちゃん♪さらにピンナップも
入っていて、とてもお得でした♪



 *** *** *** ***


「ねぇねぇ まほーをかけられたお姫さまっはね!」
他力本願寺の境内、本堂へ上がる階段に座って
ふたりは話をしていた。
「でねっ!そのまほーを解くカギをもっているのはねっ!」
夏の日差し、せみしぐれ、本堂の屋根のひさしの影に
避暑を求めて、小鳥たちもやって来る時間帯だった。


少し前に、彼女のお母さんが境内に水を打った
その水分が、日にさらされて水蒸気となり、ゆらゆらと
陽炎があたりを包む午後
「ねぇ?ちょっと聞いているの?もぅ!」


マリーは、ふくれっ面で彼を睨む
片手には、昨日読み終えた、北欧ロマンノベルズの本
もう片手で彼の頬をつまんでいる
「いててててて…って!ちゃんと聞いてるって!」

「じゃあ、言ってみて!そのカギってなぁに?」
「わ、わかったよ…おほんっ!そのカギとは…」
当然、アレだよな?…古今東西、その手の話って
王子さまが、お姫さまに…その…アレだよな?


「ん?」
不思議そうな顔を彼に向けるものだから、またまた
焦ってしまう
「うん…そのぅ…」
ええいっ!俺はオトコだろ!男だぜっ!
意を決して、言葉よりも行動に移そうとする彼…


その時


「マリー! マリー?どこにいるの?」
と、母屋から声がする


「あ、ママ〜!あたしは本堂にいるから〜」
マリーの声に
「そうなの〜じゃあ後でこっちへいらっしゃいね♪」


「ねぇねぇ、きっとお菓子よ〜♪」
マリーの反応は顕著に現れる、そう満面の笑みってやつ
「ママのケーキは世界一だもんね〜♪」
行こうよ〜と、袖をつかまれ、母屋に向かう俺たち


ふたりは母屋に駆けていくのだった。


 
 恋より永遠 愛より刹那 それがふたりの夏の思い出
「奇跡って、起こらないから奇跡って言うんだな」
「だったら、奇跡が起こった時は、どう言うの?」
「それは… それはね…やっぱ分からないや」


彼女のお母さんが作ってくれたケーキは、とても美味しくて
それから彼女の横顔を見たんだ。



もしかしたら、今この時を奇跡と言うのかも…



玄関から声が聞こえた
「お〜い、ベルダンディー 今帰ったよ〜」
どうやら彼女のお父さんが帰って来たみたいだ。



 マリーの夏休み by belldan Goddess Life.