反撃のル…スクルド?

「あんたなんかに負っけないわよ〜だっ!」
「もう帰って来なくていいよ〜だっ!」
その瞳には、涙がにじんでいた…


 天上界ユグドラシル そこには女神養成所とでも言うべき
施設があるのを知っているだろうか
いくら時の守護神だとしても、初めての時はあるもので
上の姉ベルダンディーも、そこの出身者なのだった。


そしてこれはノルンの三女スクルドが、地上研修へと赴く
少し前の話…まぁ実際は済し崩しに地上界へと赴いた彼女だったが
それはそれとして、スクルドには同期の桜とも言うべき同級生がいた
彼女もまた、女神候補生、そしてスクルドの親友でもあった。

名をルシュティミナ言った
友人同士は、ルシュと敬愛の念で呼んでいた。
彼女は大のメカ音痴で、スクルドの事を尊敬していた
また、スクルドもルシュの繊細な法術を前にして感嘆の息をもらした
もっとも、スクルドの姉、女神ベルダンディーには遠く及ばないが…


そんな彼女だが、得意の法術はさておいて没頭していたのが
なんとメカニカル関係なのだ。
どうしてもスクルドに見せたい…って言うか、会いたいのが口実なのだが
それでも地上界に干渉し、ましてや降臨するのは難しい問題なのだった。


「ど〜してあたしじゃイケないんですかっ!」
これは毎月公布される、地上界へのパスポートとでも言うべきものを
取得するために彼女が公布センターへ赴いた時の叱咤だった。
「…お気持ちは分かりますが、申請された内容では…」


ルシュの地上界への道は激しく険しかった…



センター管理の女神達の広言は、いつもこんな感じで
「あの子ったら…どうして今更メカに関してだなんて…」
「そうよねぇ〜法術系統なら、いずれはトップクラスに行けるのに」
「地上界に降臨して…何があるのかしら?」
「まさか…オトコ?」
「いやぁ〜ねぇ、それはナイでしょうが」
と、まぁ〜井戸端会議は続くのであった(笑


はてさて、ルシュは地上界に行けるのでしょうか…。



 反撃のル…スクルド? by belldan Goddess Life.




と、まぁ…話はいっぱい出てきてすみません…(汗