ああっ未来日記かしら

最近スクルドさま…机に向かって何かをしている
何をしているのだろう?とシーグルはデスクの上を
見るのだが、パソコンのモニターを見ても
その近くにあるノートを見ても、一向に分からない


「ねぇねぇ、ばんぺい!これって何が書いてあるの?」
「…Pi?」
相方のばんぺい君RXも分からないでいた。


そう、それはスクルドの日記なのであった。


スクルドはとっても乙女チックなのだ、これは森里家の常識であり
不可侵領域でもあったのだ
時々ふざけて、ウルド姉さんは盗み見するのだけど
それはそれ、ご愛嬌ってやつ…なのかな?それとも、妹思いの
姉さんだからこそってやつのか、それは姉さんに聞かなくては分からない


スクルドが日記を付け出したのは、仙太郎に会った事が起因している
そして、上の姉であるベルダンディーの趣味を真似しているって節も
あるのだが、これは彼女の名誉の為にあえて口にしないでおこう。


シーグルとばんぺい君は、AI搭載のアンドロイドである
その人工知能は、スクルド謹製、そして姉のベルダンディーの愛情が
あってこその産物だと言えよう。
彼らは日々進化し続ける存在…しかし越えられぬ壁もあって
それが未来の事なのだと誰が知っていようか
彼らのとって未来とは、単なる時間の径行にしか過ぎず
ましてや未来を夢見る…そんな芸当は皆無だった…


「ねぇ、ばんぺい君…ここに書いてある 仙太郎って記号…
とても優しい思いであふれていると思わない?」
「Pi!」
「あんたもそう思う?何だか…気持ちが制御出来ない…」
シーグルはスクルドの気持ちをシュミレーションしてみた
すると、たくさんの記号が出てくる


「恋」「愛」「夢」「願い」「…そして未来へ」


スクルドさまにとって、仙太郎って記号は…」
何だかシーグルの気持ちが暖かくなってくる…そんな気がする
「ねぇ、ばんぺい…私たちってスクルドさまの何なのかしら?」
とても、それはとても切なそうな表情をしてシーグルが言った
ばんぺい君は、それを見て、以前女神ベルダンディーにして
頂いた様に、そっと彼女を後ろから抱きしめる
まるでオレが君を守る…そう言っているような彼の行動に
少し安心、そして…


そして、強烈なパンチが用意されていた事を(笑


「でも…ありがとね」


時の守護神、未来の時間を司る女神スクルド
その手より生まれし者たちよ、その未来には
きっと輝くばかりの日々があらん事を...



 by belldan Goddess Life.