ああっふたりのもじぴったん

俺、森里螢一…猫実工大5年生は
今非常に困惑しており、答えに窮している。


「でだ…おまえ、彼女とは…」
どこまで進展したんだ?と悪友が尋ねる
たまたま学食の前を通り過ぎようとした所で
俺は友人に捉まった、という訳だ。
彼女…そう、大学では超が付くほどの有名人であり
稀代のアイドルでもあるベルダンディーの事だ。


ここだけの話だが、ベルダンディーにアタックした男の数は
数知れず、無論すべて、あの青島のように玉砕した訳だが
その後の彼女…つまり俺と彼女の行く末はとても気になるようで
あわよくば…と虎視眈々、後釜を狙っている男が沢山いるのも
事実なのだ。


「まぁ、立ち話もなんだから」
と言われるまま、学食のテーブルについた俺は、やつの驕りで
お茶を飲んでしまった。
だから何か一言だけでも、とは言うものの、俺も男だし
少しは格好付けたいと思い
「まぁ、キスくらいは…」
と言ってしまう。


ところがそのキスにしても、偶然だったり、必然だったとしても
生死に関わる問題が発した際の処置だったりする訳で
いかにも 恋人同士のキッス って訳ではなかったりする
おまえには言えないが、彼女、女神さまっなんだぜ!
普通、神さまっに…その、いわゆる劣情とか催すか?


まぁ、でも本当は催してしまうんだケド…(苦笑)


「へぇ…まだそんな所かぁ〜」
と、悪友はニヤニヤして
「まだまだ付け入る隙はあるって事だなっ」
じゃ〜またな、と俺を残して立ち去ってしまった。


一難は去った…しかしまた一難ありそうな予感は否めない
俺はテーブルに膝を付き、途方に暮れてしまう。
困った時の神頼みって訳にも行かないし…
ましてやウルドなんかが参戦した日にゃ、どうなるか分からないし


しかし本当のところ、彼女はどう思っているんだろう…


俺は意を決して、彼女に聞く事にした
そしてその日がやって来た...。



つ...つ...つづく...のか?(笑



by belldan Goddess Life.
(BGM:ふたりのもじぴったん)