ああっ夏影っ(BGM)

最近、スクルドが変である…


 変と言っても、いわゆるいつもの…アレとかコレとか
ではなくて、何やら深夜にゴソゴソしている様子だった。
まさか恋人と逢瀬の時を… って、そんな事はない はず
そして今夜も…


「もう!何で家にはネットとか、デジタル通信がないのよ!」
と、ご立腹な美少女がいた スクルドである。
女神さまっの家って…あれ?天上界のはず…だよな
しかし住めば都と言うのか、数年も地上界で暮らしていると
情も移るのが人情…って言うか 女神さまっ だよな?


それはともかく、スクルドが最近ご執心なアニメ番組があって
それが深夜放送なので、仕方なく起きてダイレクトにTVに
かじり付くのが彼女のスケジュールなのであった
「さて〜今日は『らき☆ぷら』(らっきー☆プラネット)の放映日」
そうこうしている内にオープニング曲が流れてくる
「♪もってけ体操服♪」
振り付けが楽しい、ラップ・ミュージックだった(笑)


そんな訳で、朝が辛いスクルドであった。



「あ、おはようございます 螢一さんっ」
「おはよう〜ベルダンディー
スクルドの姉と、その恋人である…とは言ってもスクルド
彼の事を認めようとはしない・・・しないって言うか
何だか自分の負けを認めるって気がして、悔しくなるから


「螢一さん…あのぅ、スクルドの事なんですが・・・」
「ああ・・・連日の夜更かしだろ?」
「わたし・・・スクルドにちゃんと言っておきますから」
「ああ、良いんだって あの年齢だったら良くある事」
って言うか、そもそもスクルドの実年齢って幾つだ?(笑)


そんな事より螢一は、ある懸案を思っていた
まさかスクルドが…そんな…ヲタになるだなんて…
その内「ケーイチっ!あたしコミケって所に行って来るっ!」
とか「ねぇねぇパソコン新しいの買わないの?」とか
色々大変な時期が来ると・・・


これではいけない!そんな気がする
だってスクルドとて女神さまっなのだから
一応、ここ森里家の男子は俺だけだ
小さな女の子(って女神だけど)を預かっている手前
問題や事故などあっては、神さまに申し訳ない…


そんなオヤジ感覚な思考に埋没していた時
「けい いち さんっ? どうしたんですか?」
と、ベルダンディーの声に我に返り
「あ、いや…何でもない」


「螢一さんっ なんだかお父さんみたい・・・」
クスっと微笑むベルダンディーに、俺は
「え、ええ〜!本当?」
と、照れ笑い


それは とても 意味深な 照れ笑い だった(笑)



スクルドの話に戻るとしよう(ry



BGM:夏影


by belldan Goddess Life.