カレンの家族

カレンはオテンバさんだ。いったい誰に似たのかしらと
モルガンはため息をついていた。
「君に似たのさ。だってそうだろ?すごく可愛いもの」
アンディは陽気に答える。
「そんな事言っても、何も出ませんよ〜」
プイッと横を向くモルガン、でもその瞳は微笑んでいた。


 

小さな子供は、外で遊ぶ。
たくさんのワクワクを発見しては、驚いたり悲しんだり
その瞳に映る世界は、どうだい?楽しいかい?
胸の中、小さな振り子が踊りだす。チクタクチクタクと
時を刻む音、それは成長の証、それは君の道程なんだ。
「ただいま〜」
元気な声が木霊する玄関先に、小さな天使のお帰りだ。
俺達が暮らす小さな箱庭のような家庭から生まれて
やがては巣立っていくその時までは、ずっと傍にいてよ。




靴を素早く脱いで、ママの所に駆けていく。
「ただいま〜あのね、今日はね、あのねあのね…」
何から話をしたら良いのだろう?そんな考えも無く
とにかく一番に話したい。何かを告げたい。だって
今日も一日、楽しかったもん。




小さな命が芽生えて、成長して行く。
それはとても長い時間を掛けて…
あなたがわたしの元へと来てくれた必然に
どう表現して良いのか、上手に言葉に出来ない。
アンディとカレンがいる。わたしの傍にいる。
世界の果て、時間の果てまで一緒にいたいです。



カレンの家族。



by belldan Goddess Life.