落ち葉の音が...

映像作家である、新海誠氏の作品
秒速5センチメートル」が小説化された。
それも本人が文章化したと言うのだ。
とても興味があります。
詳細はhttp://www2.odn.ne.jp/~ccs50140/


映像作家と言えども、作品を構築する際は
シナリオとして、物語を文章にするはずだし
絵コンテ、その他諸々の段階があって作品は完成の道を
辿るのは当たり前ですが、自ら文章化するって行為が
何ともステキ(笑)


気に入った作品を、色んな角度から吟味したいと思うのは
ファン冥利だと思いますが、原作者自らって所が興味津々
これも新しい試みなんでしょうか。



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散歩する街路に 敷き詰められた落ち葉に
カサカサと 風と落ち葉が踊る
パリパリと踏み締めると チレヂレに砕けて
乾いた空気に そのまま溶け込んでしまいそうだ
まるで時間が止まったような 季節の感触に
静寂を突き破る乾いた音
何もかも止まった その一瞬の中に
世界もきっと ため息を付くんだ
朝がやがて夜を呼び出すように
世界が径行する その時に風が頬を撫でて行って
何事も無かったように 砂時計はくるりと向きを変えた


季節の精霊は イタズラが好きなんですよ
何時もの事なんですが ちょっと困りますよね
何事も無かったように笑う 君の笑顔が
高く透き通る 秋の空のようだと思った
季節を見つけるのが得意だね
きっと何もかもが輝いて映っているんだろうな
俺の横に そう 当たり前の様に居る 女神さまっに


二人の散歩道 このまま永遠に続くような
時々風に吹かれて 揺れる君の髪
その横顔 きっとこれが幸せの瞬間なんだ


by belldan Goddess Life.