ウルド電撃作戦w

不思議な事なのだが、時々マーラーはウルドに
連絡を取って、会おうとする。
これは某日の話、ウルドへ電話がかかる。
「で?何?あたしに用事って?」
面倒くさそうに受話器を取り、ぶっきらぼう
話をするウルド。
「ウルド…おまえに相談したい事は、魔界長の事なんだ」


魔界長…それはウルドの母親ヒルドの事である。
そして、マーラーの上司であった。
マーラーとしては、実の娘であるウルドに母親の人となりを
聞き出して、それとなく事前準備をしたい算段なのだ。


「アイツの事なんか、知りはしないし、アンタが何を求めてる
いるのか、それも関係ないけどね」
「そんな事、言うなよ!何でも良いんだ、何か思い出さないか」
こんな会話が続き、適当に思い付くままウルドは思い出話を
マーラーに話をした。
「ありがとう、恩にきるよ。今度酒を奢るから」
「怪しいから、いいわ」
「そんな事、言うなよな〜」


実の母親、魔界長ヒルドを上司に持ったマーラーの心境も
分からないウルドではなかった。
あたしの何倍も我侭な性格だもんねぇ、とウルドは思う。
天上界と魔界の拮抗、そしてバランスは、そのまま世界の
安全のバロメーターになって来る。
あたしたちノルン、女神たちが地上界で暮らす事がそのまま
魔界の者を地上界に呼び出す原因になる事も分かってる。


妹のベルダンディーの真っ直ぐな気持ち、それが全ての発端で
現在のバランスがあるのだ。
時の守護神、現在を司る女神ベルダンディーの意思が
最優先事項となっているこの時を、あたしたちは静かに
見守って行くしかない。
それが過去を修復し、現在を整え、未来を形成するからだ。


だからマーラーも必死なんだ。この世界のバランスを取る為に
その一端を担うために、彼女も努力しているんだ。


「また何かあったら連絡するからな」
「いいわよ、もう…」
「そんな事言うなよ〜」
「はいはい、じゃあね」
電話を切ったウルドは、フワフワ浮かんだまま、思案した。
それから、みんなでティールームに行く。
部屋に入る時、着ている服のスリットから、下着が見えた。
ウルドらしくない、白の下着だった。


「だから、何?」



ウルド電撃作戦w


by belldan Goddess Life.


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「チャンス・ワード」
ナジカ電撃作戦。虎穴に入らずんば虎児を得ず。
マーちゃん、分からない事はググッてよね。以上。