マリアベルの家の話。

先日のオバケ花のせいで、マリアベル
お母さんに叱られてしまった。とは言っても
思いと行いには言及されず、結果として
法術を使用した事にのみ、その焦点は絞られた。


お母さんは、彼女がまだ半人前ですらないのだから
指導者が居ない時は、法術を使用してはダメと
言った。
「ごめんなさい…ママ」


私だって、そんな失敗はあるもの…とお母さんは
回想する。それに、螢一さんっと出会った時も
そしてその後も、何度も失敗したものだわ...


「ママ?どうしたの?」
娘を窘めてる母は、うっかり思い出に浸ってしまった
ようだったが、娘の声で我に戻った。
「あら、ごめんなさい…」
それから母は、娘の頭を撫でて
「今日は、ミカンのゼリーを作ったのよ。食べましょう」
「わぁ!はいっ!」



マリアベルはお母さんが大好きだ。呼ぶ時は「ママっ」
怒ると、とても怖い、でも本当にすごく優しい。
ママは女神さまっなのだが、それを他の人に言っては
ダメだってお父さんが言っていた。
お父さんを呼ぶ時は「パパっ」
時々、お母さんのマネをして「螢一さんっ!」って呼ぶと
とても照れくさそうにして笑った。


家では、みんな下の名を呼び合う。風習だとお父さんが
言っていた。家訓だとも言っていた。家訓って何?
以前それを聞いて「おー!カクンカクン…カクカク?」
ってふざけてたら、また怒られてしまった。
どうして怒られたのだろう?カクンカクンってロボット
のようなダンスがダメだったのかなぁ?
家には、ばんぺいくん、そしてシーグルちゃんがいて
スクルド姉さまのロボット?だって…あんどろ?なんとか?
「アンドロイドでしょ!」
「あ、スクルド姉さまっ!アンドロドロでしょ?」
「ドロドロって…」
スクルド姉さまは、苦笑いをした。「まぁ、いいわっ」


そしてスクルド姉さまは、買ったばかりの”どぼん”を
見せてくれる。でもあたしとしては、男の子が読んでる
戦闘ものだとか、なんとか戦隊だとかのほうが好きなの
TVでやってる「超絶合体スキナンジャー5」が好きだ。


五人の戦士が光に包まれて、合体するんだーすごいなー!
あ、そろそろ番組が始まる時間だ。家ではチャンネル権を
ゲームで競うの、でもあたしが観たい番組の時は
不思議と勝っちゃうんだ。ホント、不思議だよね。



じゃあ、またね。



by belldan Goddess Life.