可愛いひと。

ベルダンディーは、可愛い物が大好きだ。
時々、それは本当に時々なんだけど
小遣いの許す限りの範囲で、ちょっとした
キーホルダーとか、小さなぬいぐるみだとか
そんな物をお土産として、持ち帰った。


それは、先日の事。


「ただいま〜」
玄関で靴を脱ぎながら、俺は何時も通りに
厨の方に声をかけてみた。
少しあわてて、そして、とてもにこやかに彼女が
お出迎えをしてくれる。
「お帰りなさいっ 螢一さんっ」


それから俺は、おもむろにポケットから
小さなキーホルダーを出した。
「今日、面白い物を見つけたんだよ」
小さな雪ダルマの付いたそれを、彼女の前に
見せると、彼女の目はとても大きく丸くなった。
「わぁ!可愛いですね」
そう言って感嘆する、彼女の表情がとても可愛いので
俺は、本当に得した気分になる。
買って良かったなぁ、と思うのだ。
「気に入ってくれたなら、本当に嬉しいよ」
「ありがとうございますっ!螢一さんっ」
こんな小さな事でも、幸せになれるんだな、と思った。


それは、先日の事。


「ただいま〜」
玄関から、螢一さんっの声が聞こえる。
お料理の途中だったけど、私は急いで彼を出迎えようと
少しあわてる、でも、そして嬉しくなる。
「お帰りなさいっ 螢一さんっ」


それから彼が、胸のポケットから
小さなキーホルダーを取り出して
「今日、面白い物を見つけたんだよ」と
小さな雪ダルマを見せてくれた。
その時の彼の表情ったら、本当に可愛くて、それで
「わぁ!可愛いですね」
それは、その雪ダルマもそうだけど、彼のその
ステキな笑顔が嬉しかったの。
可愛くて、そしてとても愛しい笑顔をくれる螢一さんっ
私は、本当に良かったな、と思うのです。


あなたの優しい気持ち、その笑顔が一番の幸せだと
いつまでも感じていたい、そう思ったの。
「気に入ってくれたなら、本当に嬉しいよ」
「ありがとうございますっ!螢一さんっ」


その夜、二人が愛し合ったのは言うまでもない


by bedan Goddess Life.