それはとても

流れていく飛行機雲とか、風に乗って
姿を変えていく雲とか、面白いねって
そばで笑いながら話をしてくれる彼の
その横顔、その表情、その瞳の中には
とても美しい思いがあるのですね。


「飛ぶ原理は、分かっているんだけどね」
ちょっと恥かし気に笑う彼は
「でも、鉄の塊が飛ぶって…不思議だね」
と、少年のように、はにかんだ。
私が空から見た視点の事を、少し話しすると
とっても興味深気に、覗き込んでくる瞳は
私の心を、キュンとさせた。


螢一さんっも、飛べますよ と思った。
それは私の想像を超えて、遥か彼方の宇宙まで
あなたの思いは、とても美しいから
私、とても憧れてしまっているの。


買い物帰りの道、嬉しい二人だけの時間を
少し寄り道して、河川敷まで足を伸ばした。
土手に咲く花が、風に揺れる。
川面を渡ってきた風に乗って、春が微笑んで
いるみたい。


この世界は、美しくも切ない事が多すぎて
みんな、真実を見失ってしまうものだけど
悲しみの雨のヴェールの向こうには、いつも
輝くばかりの太陽の日差しがある事を、忘れて
ほしくないです。


ベルダンディー きれいだね」
螢一さんっが、ふいに言った言葉は
私の心に早鐘を鳴らした。
「螢一さんっ...」
この美しい世界に、あなたと共に居られる事を
どんな言葉で綴れば良いのでしょうか
心に育った、思いは歩き出す。
それはとても自然に、それはとても美しく
それはとても愛しい あなたへの思い。



 

Always I think about you.




by belldan Goddess Life.