恋する気持ちと愛する思い3

それから…


乙女達の長話は続いた。不思議な事だが、ベルダンディー
が語った物語は、違和感無くふたりに受け入られて
恋愛の神秘さ、その深遠さを深く味わっていた。


「ただいま〜 あれ?長谷川、来てたんだ」
用事を済ませた螢一が、店に戻って来た。
そして何故だか、彼に集まる熱い視線。
「え?どうしたの…?」


「おかえり〜よっ!永遠の恋人さん!」
千尋さんが上機嫌で言うと
「先輩っ!ホント、先輩ってスゴイですよぅ!」
と、空ちゃんも続けて言った。
「おかえりなさい、螢一さんっ」
ベルダンディーも楽しそうだ。


女三人寄れば、姦しいとは良く言うが
一体どんな話をしていたのか…想像すると怖い。
ここは剣呑、聞かない方が無難だと螢一は思い
ガールズ・トークを横目に、そそくさと倉庫へ向った。


乙女の思いは、昨日の事も遥か過去の事も、そして
明日の事も、遥か彼方の未来の事も、瞬時に理解を
超越して、感じる事が出来るのだろうか。
恋する気持ちと愛する思いは、時空をも超えて
縁と言う名の織物を織り続けていく…



恋する気持ちと愛する思い。 END.


by belldan Goddess Life.