雨上がりの空に

湿った風が吹く　そして凪ぎ　雨に変わった
見上げる空は　鉛色して　手が届くくらいに
低く垂れ込めていた。
時折雲間から見える透けるような青色から
こぼれる光が地表を照らす。
天気雨…でもないか、と、ぼんやりと思考を巡らして
一時の雨宿り、眼前にある花壇と、大きな樹木と。

バックから取り出して、手にしていた折り畳み傘を
所作なさ気に、もて遊んでいた。
このまま降り続いたしまったら、バイクで帰るのは
無理か、と思っていた。
「こう言う時にさ、サァーと涼しげな風が吹いたら」
独り言、でもそれは心から思った事。

時は過ぎて行く。それはとても優しい空気を運んで。
曇天の空低く、それでもどこからか風が吹いて来て
やがて西から東へと姿を変え、流れて行く。
取り残されるように雨、その後を着いて行って
やがてベールのかかったような青空が顔を出して来た。

頬をなでていく風が、季節の移り変わりを残して行く。
雨に打たれた街路が、自然に洗われていくのは
何だか心地良いなと思った。
空気がその濃度を増して、目に映る景色が新鮮だ。
「晴れたっ！」
バックにはベルダンディーに頼まれてた本があって
その傍らに折り畳み傘を押し込み、バイク置き場へと
急ぐ俺の足取りは、まるでタップを踊っているようだ。
「あはは、アステアってか？」
濡れたシートをタオルで拭い、またがってもう一度
空を見上げた。

ホーリーベルが微笑んで、手を振っていたんだ。

　雨上がりの空に。

by belldan Goddess Life.

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アフタ最新号…の背表紙ですが、梨沙ちゃん…キライなニンジンと
なすびと一緒にお風呂に入ってました(笑)
しかし、アレですよ？完全にボイルですよ？お野菜は…
はっ！もしかして、梨沙ちゃん味の野菜スープを(ry

ナスとニンジンのスープ梨沙味。

おんなじお湯の中で、煮込んでしまえば形も無くなる
もうすぐ出来上がり♪(チャイニーズ・スープ風味)