そこにいるのは

そこにいるのは あなた
わたしはひとり 小さな願い
泡沫のような時の中で であう
吹かれて風 香る世界の中で
そこにいるのは あなた
わたしはひとり 淡い思い


よるになり あさがきて
また 夜になり 朝が来て
あなたの背中ごしに見えた
ひかりが せつなくて
いとしくて あなたが


すべてを知れば 壊れてしまいそうな
危ういバランス 惹かれ合うふたりは
夜毎 声に 出さない思いで満たされて行く
その聖杯に注がれた香しいぶどう酒は
いつしか あふれて こぼれだす


そこにいるのは あなた
わたしはそっと 隣に座る
世界が永遠に時を紡いでる
ながれて詩(うた) 響きわたりて
そこにいるのは あなた
わたしの大好きな 螢一さんっ


 

 そこにいるのは。


by belldan Goddess Life.