螢一…さんっ?

ご無沙汰デス(汗


いやぁね、ちょっと憂いて…経済大国なのに
どーしてこう…ジャパンの金持ちはみんな海外へ
行っちゃうし、でも、藤島氏はこの国に居て欲しいよね。
約束だかんね!きっとだよ!きっと!


そんな戯言は置いといて(戯言では無い気もするが)
ちょっと個人的に、良い報せがありました。


拙ブログにもイラストがありますが、完投勝利さんと
アクセスできました!やったー!わーい!
上手く行けば今年中にブログ復帰出来そうだとお聞きして
非常に楽しみしています(^^
これからは、こまめに連絡し合おうっと!


で、小話を。



*** *** *** ***


「じゃあ、行ってくるよ」
そう言って螢一が家を出てから1時間が経過した。


森里屋敷に残された女神さまっがふたり、食堂でお茶を
すすりながら、人心地を付いていた。
「ね、アンタも付いて行けば良かったんじゃない?」
姉のウルドが、お茶請けの煎餅に手を伸ばしながら言う。
ポリポリと実に美味そうだ。
「ふぁかんないふぁねぇ…」


「姉さん…喋る時は、食べ終わってからにして」
お代わりのお茶を注ぎながら、ベルダンディーは注意を促す。
「あ…ごめんごめん でも、分かんないわねぇ」
お口に残っているだろう煎餅を、注がれた湯のみにあるお茶で
一気に流し込み、呆れ顔なウルドだった。
「どうして?」
それはいかにも不思議そうな顔をして聞き返すものだから
ウルドはさらに言葉を続けた。
「あのさ…アンタと螢一ってさ、一応契約したんだよね?」
「ええ、だから私は、こうして螢一さんっのお傍に…」
「居るんだよね?で、さ…思うんだけど」
ウルドは言葉を慎重に選んでいるのか、少し間を置いて
「アンタみたいな、それはそれはステキな女神がいるんだから
何でアイツは、何も要求してこないんだろうと思うのよね」
「はぁ...要求、ですか…」
これまた不思議そうな表情でウルドを見詰めるベルダンディー
に、業を煮やしたのか、ウルドは言葉を続ける。
「アンタも含め、三人も女神が居るのよ?運命なんて
どうにでもなるとは思わない?例えば、成功して金持ちとかに
なって、アンタと幸せに暮らすとか、ね」
「はぁ...そうですね…」


ベルダンディーは、自身の湯飲みにもお茶のお代わりを注いで
ゆっくり湯飲みを口元まで持って来て、お茶を味わっている。


何だろうね、このふたりは…


ウルドは逡巡する。


幾千の時を越えて、こうして二人が出会った事も幸運なのは
知っているし、それをずっと思い描いて来たのも知ってる。
だからこそ、今世では女神と人間としてではなく、男と女
本来の恋人同士になって、生きて欲しいものなのだけどね。


「姉さん?お茶のお代わりは?」
「あ、ありがとう 頂くわ」
ベルダンディーは、いつもの表情で、にこやかに急須から
お茶を注いだ。それから
「姉さん、気にしてくれて、本当にありがとうね」
「あ、いや…そんなつもりは…」
「でも、姉さん。私もこのまま、いつまでも暮らせないのは
知っているつもりよ。でも、螢一さんっが望み、願う世界が
もう少ししたら現れてくると思う。その時、彼の本当の願いを
聞きたいと思うの…ダメかしら?」


ウルドはベルダンディーの言葉を聞くと、フゥとため息を付き
それから笑顔になって、彼女にこう告げた。


「それがアンタ達だものね…とにかく、あたしは何時までも
アンタ達を応援しているからね」


「ありがとう、姉さん…」


柱時計が、夕刻を告げた。もう少ししたら、螢一も帰ってくる。



例えばこんな、女神さまっの井戸端会議はいかがなものかと(笑



by belldan Goddess Life.