ユメミルクスリ

ユメミルクスリ
あなたのゆめ ひとつだけ
かなえてアゲルわ 今夜だけ
へやの窓 そっと開け放して
夜風にゆれる おまじないネ


食後のあと 用量守って
一気に飲むのよ ユメミルクスリ
あとは運次第ね がんばれ男の子


大好きなあの娘 瞳輝かせて
両手を胸に そっと祈るの
小さな胸が コトリと鳴って
知らせが来るまで 待っているから


ユメミルクスリ
あなたのゆめ ひとつだけ
思う気持ちに 重なるように
心の窓 そっと開けて置いてね
恋にゆれる おなじないなの...



ユメミルクスリ


*** *** *** ***


ぼんやりとTVを観ていた。
番組の中のCMが流れていると思っていた。
でも、良く考えると…歌っていたのは、ウルドに良く似た
女性だったと気がついた。
「まさかね…」
すぐにCMは終わり、司会者がMCを始めた。


時々こんな事がある。
螢一は、溜息とも付かない溜息を
漏らし、それから寝支度を始めた。
今でも時々、夢に見るあの頃の事を考えながらも
「考えすぎだよな」と独り言を言った。
さっさと寝ちまおう、明日も早いんだ。
寝床に入って、思わず窓を眺めた。
「まさかね…」
12月の夜、窓を開け放ってなんて、有り得ないよな。


そうこうしている内に、彼は眠ってしまった。


ユメミルクスリ


by belldan Goddess Life.


*** *** ***


まさか…これは続きなんてものじゃアリマセン。