逢いたいよ。

時々すれ違う心 しまったポケット
わがままだけど ちょっと無理して
「大丈夫」って言ってしまう


時々すれ違う時間 意地悪な時の精霊
たった1秒でも 会えなくなると
壊れそうな心 どうかしている


逢いたいよ 少しでも早く
待ち合わせの時間とか そんなじゃなくて
この普通の毎日の中で 重ねているのは
愛だけじゃなくて 孤独もあるから
逢いたいよ 例えそれが些細なすれ違いでも
私には大切な 二人の時間だから


小さな悲しみの裏にある あなたへの想いは
いつだって「愛している」それだけだから
時々不機嫌になる私を 笑って許してほしい。



少し遅めの時間、玄関先の電話が鳴る。
受話器を取ったベルダンディーは、その相手が
誰だか分かっている。
「螢一さんっ!」
「え?・・・あ、そ…そうなんですか...」
「いえ、私は大丈夫ですよっ!」
「はい、田宮さん達にもよろしく、と…」
「それから・・・あの…」
「ううん、何でもないんです…」
「螢一さんっ...早く…あ、その…はい、じゃあ…」
ひとしきり会話が続き、そして受話器を置いた。


「螢一さんっ...」
早く帰って来てくださいね...。



 逢いたいよ。


by belldan Goddess Life.