Lovers sign.

恋人たちの合図って感じ。


お題は…


「螢一さんっ お茶がはいりましたよっ」
「螢一さんっ 食事の支度が出来ましたっ」
「螢一さんっ あの…螢一さんっ?」




週一回のお休みの日、まったりゆったりと自室で過ごすのは
これ以上にない至福の一時だ。
毎日が宴会、毎日が冒険の日々、そんな俺達の日常だが
たまの休みには、ね。 のんびりしたいよね。
朝寝坊して、布団の中でゴロゴロしてても、誰も文句は
言わない…っと、それは無理か。
やっと起き出して、布団の上で人心地付いた時だった。
そっと開けられた襖から、ベルダンディーが入って来た。
「螢一さんっ お茶がはいりましたよっ」
「あ、ありがとうベルダンディー
彼女はとても楽しそうにして、俺の横に座り、そして
湯飲みを差し出してくれた。
「はいっ け・い・い・ち・さんっ」
少し鼻にかかった甘声で、ベルダンディーは俺の手をとった。
「あ、あはは…あの、その…これじゃあ飲めないよ?」
俺の手を取りながら、じっと見詰めていた彼女は
「あら?あっ…ご、ごめんなさいっ 私ったら…」
そう言って頬を染めて、はにかんだ。


だが、その手は離されてはいない。


こんな時は、ええと…どうすれば良いのだけっけ?



1.笑ってごまかす。
2.衛生兵を呼んでもらう。
3.彼女の手を握り返して、好きだと言う。


*** *** ***


そろそろお昼ご飯の時間だよな。
そう言えばベルダンディーと出会う前は、高確率で昼は
カップ麺だった。
あれはあれは良いものだ…だが、虚しさもあって、切ない
気持ちが隠せないな、と思う。
そして今は…
「螢一さんっ 食事の支度が出来ましたよっ」
その声の主は、とても麗しい女神さまっだった。
「あ、ありがとう ベルダンディー
俺は腰を上げて、食堂へ行こうとした。
「あの、螢一さんっ ここにお持ちしたのですが…」
「え?ほんと?」
「はいっ! ふたりだけで…その…ダメでしょうか?」


断る理由が見つからない。と言うか、断れるか?


「はい、あ〜ん」
来たよ、伝説の儀式が…
「あ…うん、あーん」
俺も覚悟を決めた。と言うか、とても恥ずかしかったのだが
ここは俺の部屋、二人の他は、誰もいない…はず。
ベルダンディーの手から運ばれて来た玉子焼きを口にした時
口の端に、ソースが付いてしまった。
俺は慌てて手の甲で拭おうとしたのだが…


「あ、ちょっと待ってくださいねっ 今、拭きますから」
ベルダンディーは…


1.テッシュで拭き取ってくれた。
2.衛生兵を呼んだ。
3.かわいい舌で、ぺろりとした。


*** *** ***


さて、食事が済むと、どうしても眠気が襲ってくる。
後片付けをしたベルダンディーが部屋から去って行った後
そのままウトウトと船を漕ぎ出した螢一だった。
夢を見ていた。
その夢は、ちょっと…と言うか、かなり俺の潜在意識の中から
厳選されたものらしい。
らしい…
ちょっと大胆だ…
誰が? もちろん、俺と…その…


「螢一さんっ あの…螢一さんっ?」


そう、こんな感じの可愛いらしい声で、俺の耳元で囁く。


って…ええっー!


「はっ!あ…夢か…」
夢とも現実とも付かない、そんな狭間で俺が目を覚まして
初めに見たものは、彼女の不思議そうな表情だ。
「ご、ごめん…眠ってしまった」


クスリと笑ったベルダンディーは、俺に尋ねてきた。
「どんな夢なのかしら?」


「ええっと…それは…」


1.大怪獣と戦う夢。
2.衛生兵を呼んでくれ。
3.君の夢さ。



*** *** ***



三択で、色んなルートへと進みます。ゲーム感覚。
詳しく知りたい方は、連絡してね。
思い付いたら掲載しますネ(笑)


by belldan Goddess Life.