ふたりのシンフォニー

彼女は歌が好き
いつもの商店街で
いつもの河川敷で
新しいメロディーを見つけては
楽しそうに口ずさんでいる
きっと彼女のすべてはシンフォニーで出来てる
「楽しそうだね」
「ええっ とっても」


言葉を紡ぐように
音も紡ぎ合わせて
小さな刺繍が出来ました


きっと気に入ると思うの
あなたのために 心篭めて


その歌声 空高くまで響き渡り
天上界まで届いているのかな
そんな事を言うと驚いて
「分かりますか? 螢一さんっにも!」


私の願い 私の思い
ちょっぴり詰め込み過ぎたかしら だなんて
照れ隠しに言葉 捜していると
「君の歌が好きだよ ベルダンディー


私の頬 きっと熟れたトマトのようだわ きっと



 ふたりのシンフォニー



あなたの横顔 ちらりと見た
そしたら おんなじ おそろいのトマトのよう。



by belldan Goddess Life.