風の音楽

風の音楽 戯れて鳥が
雨上がりの空に 群れをなして飛翔する
そっと耳を傾けて 遠い遠い空から
響き渡る歌声 爽やかに
あの歌
この歌
琴線にふれる 心に溢れ出す
あの頃
あの時
想い出の情景に いつも微笑むあなたがいて
その瞳に 私が映っていた


風の音楽 吹き渡る午後の草原に
金色の羽 舞い降りて光る
奏でる音楽は 一陣のそよ風に
小さく振った手 「またね」の約束
忘れない
忘れないわ
心に刻んだ 私のメロディ


風の音楽。


by belldan Goddess Life.


*** *** ***


ウルドが自室に横たわっている。
その傍に、猫が一匹 同じように横たわっていた。
ウルドは退屈そうにアクビをする。
猫も同じくアクビをした。
ウルドはポリポリと頭を掻いた。
猫も同じく…


それを見て
「ねぇ、ヒマねぇ…」 
もちろん返事はない。
「何でここに居るわけ?」
猫はチラリとウルドを一瞥して目線を逸らした。
「ま、いいか…」
そう言ってウルドは体勢を変え、うつ伏せになった。
そして、猫も同じく体勢を変えたのだった。


ウルドと猫。


by belldan Goddess Life.


*** *** ***


藤島センセー 賞おめでとうございまーす!